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エキストラ―会社に定年あっても、役者は80~90歳までも

【週末サイドジョブ】
 一口にエキストラといっても2種類あると言うのは、『定年のない、しごと エキストラ』という本を書いた小代浩人さん(64)。ひとつは通行人、観客、喫茶店の客などの、いわゆるエキストラ。もうひとつは「ちょい役」を含めて何らかの役につくもので、小代さんの命名では「役ストラ」。(2004.07.10掲載)

 役ストラは主に書類審査、実技審査など、オーディションで選ばれ、セリフもあることが多く、役どころは重役、刑事、弁護士、八百屋の店主と多岐にわたるという。
 それにつけても早大政経学部を卒業、大手広告会社に就職。大過なく定年を迎えたあと、なぜ、役ストラの道を選択したのか。
 「50代に一念発起し、映画を作り、配給するための講座を子どものような若い男女に混じって受けたのですが、監督、シナリオライターは難しいとわかり、役者の端くれになろうと。会社には定年があっても役者には定年がないし、80歳、90歳の人間がいる以上、いくつになっても役はあるのではないかと考えたのです」
 人は誰でも映画に出たい、テレビに映りたいという願望はあるが、現実はなかなか難しい。しかし、週末や休日と活用したエキストラ出演となれば話は別。しかも、収入を得ることもできる。だから、小代さんは役ストラを副業としたというわけだ。
 「通行人などのエキストラは税込みで4000円前後。役ストラは書類選考タイプのもので5000円から1万円。もちろん、1日で5000円の日もあれば1時間で5000円の日もあります。オーディションを通り、CMやプロモーションビデオですと、数万円になるものもあります」
 交通費は都内の場合は支給されないが、群馬県や伊豆地方だと実費支給。食事は、集合時間が午前、午後とも7-8時の場合は出るという。
 「仕事はその人次第で、30歳代で出番の多い人なら月15本ペース。私は7-8本といったところです。別に仕事を持っていれば生活は回りますが、エキストラ1本で食べるというのは難しい。しかし、エキストラは毎回、役、衣装、撮影場所が変わるので実に楽しい。この変化もギャラのうちと私は思っています」
 人は加齢するにしたがい、引きこもりやストレスがたまり、老化を早めるという調査報告もあるが、小代さんは役ストラを通して、ストレスを発散し、健康を保っているのだ。
 「オーディションはCMの場合、10回、いや20回に1回パスすれば御の字で、洗濯石鹸のようによく落ちます。ですが、エキストラは老化防止、健康維持といった副産物を生みます。お金には換えられない奥深さがあります。この副業、私は好きですね」
 ちなみにギャラの支払いは、出演してから2-3カ月後とか。

 【メモ】放映プロジェクトtel03・5766・7063

投稿日: 2004年07月22日

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