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「夏バテ」と「冷房病」は対処法がまったく違う!
【[病気]】
夏に体調を崩す2大要因は『夏バテ』と『冷房病』だ。が、「この2つを混同している人が結構多くいます。体調を回復させるには分けて対応しなければ良くならない」と警告するのは、東京慈恵会医科大学健康医学センターの和田高士センター長だ。(2004.08.16掲載)
●汗はかくのに蒸発しないから夏バテ
「よく汗をかく夏は、体内の水分や塩分が慢性的に不足する。また多湿で、かいた汗が十分蒸発できずに体に熱がこもってしまう。このような理由から体調をくずすのが夏バテです。さらに熱帯夜で十分な睡眠がとれないことも体調不良に拍車をかけます」
集中力や意欲の低下も水分不足で脳の血流が悪くなることで引き起こされる。だからといって一気に飲んだ水分は逆に体に吸収されにくい。
うだる暑さにたまらず冷たい水分を一度に多量に飲めば、今度は胃腸が冷えて消化吸収能力の低下、食欲不振を招くのだ。このように夏バテは悪循環に陥りやすいので気をつけよう。
●冷房病は、寒暖の差が元凶
一方、暑い外気と冷房との“寒暖の差”によって体調を崩すのが冷房病だ。頻繁に室外と冷房の効いた室内を行き来したり、長時間冷房にさらされると、体がだるくなる、食欲不振、めまいなどが起こる。その理由を和田氏はこう説明する。
「暑い夏の外気に当たると副交感神経が働いて血管を拡張させて体温を放熱しようとする。冷房の効いた室内に入ると、今度は交感神経が働いて血管を収縮させて体温を保とうとする。この出入りが頻繁だと、体の反応が追いつかず自律神経のバランスがくずれてしまうのです」
対応は基本的に『夏バテは暑さを避ける』、『冷房病は体を温める』とまったく逆だ。
●夏バテに冷えたビールは禁物
夏バテは水分、栄養、睡眠、休養を十分に取ることが重要になる。水分はできれば温かい飲み物を少しずつ取る方が体にいい。冷たいビールで水分を取ろうなんて考えたら大間違い。ビールには利尿作用があり、短時間に多量の尿が排出されるので、かえって脱水を促してしまう。
●疲労回復にビタミンB1
暑さと湿気は胃を疲労困ぱいさせるので、暴飲暴食や脂っこい食事は避ける。
「消化のよいお粥や枝豆、スイカなども体を冷やすのでよい。麺類しかのどに通らなければ、冷やし中華のように何種類かの具をのせて栄養バランスを考えるように」
また疲労回復に効くビタミンB1は気温が15度から35度に上昇すると、体内消費量が約3倍になる。ニンニクは糖質とビタミンB群を豊富に含み夏バテに効果的な食材なので上手に活用を。
●タイマー短めで冷房病を防ぐ
冷房は外気温との差が5度以内に設定を。睡眠中は体温が下がるので、27-28度に設定して冷房時間はタイマーを使いできるだけ短めにする。
「体が冷え切っているので、シャワーでなく温めのお風呂に長めに入って体を温めるように。食事は体を温める作用のあるネギの白い部分、ショウガ、コショウなどを加えてみる。カレーライスも効果的です」


