TOP健康 > ジンギスカン鍋人気の「ラム肉」-吸収されにくい脂で肥満を防止

ジンギスカン鍋人気の「ラム肉」-吸収されにくい脂で肥満を防止

【健康に効く食べ物】
 もうどのくらい前だったろうか、モツ鍋の大ブームは。今、そんなブームの予感をさせるのがジンギスカン鍋らしい。なんでも、東京の中目黒がその本拠地で、ジンギスカン料理の店が徐々に増えているとのこと。今度は一過性のブームでなく“定着”することを願いつつ、今回のテーマはジンギスカン料理の“主役”「ラム肉」。“食べても太りにくい”肉である。(2004.10.21掲載)

 豚肉28℃、鶏肉30℃、牛肉40℃、ラム肉44℃。これは「脂の融点」。すなわち脂が溶け始める温度のことである。人間の体温はだいたい36℃前後。
 食事によって肉の脂分が腸内に入る。すると、人間の体温で溶けて吸収されてしまう。これが「肉を食べると、その動物性脂肪によって肥満につながる」といわれるゆえんだ。
 だから、人間の体温より“融点”が低い豚肉や鶏肉の脂は当然、溶けやすく吸収されやすい。その反対に牛肉やラム肉は体温より融点が高い。特にラム肉の場合、体温より8℃も高いので、溶けずに固まったままで排泄されてしまう。「ラム肉の脂肪は吸収されにくく、肥満防止に効果的」というわけだ。
 ラム肉の肥満防止効果はこれだけではない。
 体内で脂肪を燃やすのは、細胞内にあるミトコンドリアという“工場”において。この工場に脂肪が運ばれてくる前に、脂肪を細かく分解し工場内に運び入れやすくする“道具”が「カルニチン」という物質。体内で生成されるアミノ酸の一種だ。
 であるから、体内のカルニチンの量が少なくなれば、工場で燃焼させるべき脂肪の“搬入量”がそれだけ少なくなる。搬入できなくなった脂肪は体内に蓄積される。肥満の原因となるわけだ。
 かくのごとく、カルニチンは肥満防止の効果が高いが、いかんせん、20歳をピークに体内での生成能力が年々落ちていく。それを補うために体外からの補充が大切。このカルニチンを豊富に含んでいるのがラム肉なのだ。
 カルニチンは動物性たんぱく質に含まれている物質で、羊肉、牛肉、馬肉などの肉類のほか、魚のカツオ、牛乳などに含まれているが、特に含有量の多いのがラム肉などの羊肉なのである。
 ラム肉を日常的に食べているニュージーランドの人々は、あまり食べないほとんどの日本人に比べて、約2倍のカルニチンを摂取しているという。
 ラム肉が“食べても太りにくい肉”であるもうひとつの理由がある。
 肥満のひとつの指標にコレステロール過剰がある。この引き金となるのが“肉食”といわれている。このコレステロール、さまざまな種類の肉類では次のような量を含有している。100グラムの肉のうち、鶏肉では92ミリグラム、牛肉80ミリグラム、豚肉66ミリグラム、羊肉のラム肉74ミリグラム、同マトン肉78ミリグラム。
 こうしてみると、そう大差があるわけではない。差があるのは「不飽和脂肪酸」の有無なのだ。ラムやマトンなどの羊肉に多く含まれ、鶏肉、牛肉、豚肉には少ない成分が不飽和脂肪酸。これはイワシやアジ、サバなどの青魚に多く含まれている成分で、「コレステロールを減らす働きに優れている」という評判がもっぱらなのである。特にラム肉の赤身には不飽和脂肪酸が多い。
 ことほどさように、さまざまな面から“肥満防止”に役立つラム肉。匂いがどうのと嫌わずに、食べてみたらどう?
------------------------------
筆者・旭利彦
 1958年、神奈川県生まれ。旅行会社、スーパーマーケット業界紙、海外旅行専門誌などを経てフリー。99年から02年まで週刊新潮で「よろず“医者いらず”」を連載。著書に「よろず医者いらず」(新潮社)など。健康・医学分野で執筆中。HP(http://asahi-t.com)でも健筆を振るう。

投稿日: 2004年10月28日

トラックバックURL:

トラックバック

ジンギスカンは体に良いのだ from YUU MEDIA TOWN@Blog
★ジンギスカン鍋人気の「ラム肉」〓 吸収されにくい脂で肥満を防止(夕刊フジ) 油が体の中で溶けにくくそのまま排泄されたりカルニチンが 多く含まれていて脂肪を燃や...

「ジンギスカンは体に良いのだ」の続きを読む

トラックバック時間: 2004年10月29日 00:49

ジンギスカンで肥満防止 from KURI on the GO
ジンギスカンで代表されるラム肉は食べても太りにくい肉だそうです。 脂肪の溶ける温

「ジンギスカンで肥満防止」の続きを読む

トラックバック時間: 2004年10月29日 18:32

L-カルニチン from 通販中毒
L-カルニチンとはアミノ酸の一種リジンとメチオニンが体内で合成されて出来る物質で、体脂肪のエネルギー代謝に深く関わっている物質です。 体に蓄積された体脂肪...

「L-カルニチン」の続きを読む

トラックバック時間: 2005年05月09日 00:37

コエンザイムQ10・アルファリポ酸・Lカルニチンの関係 from 通販中毒
CoQ10(コエンザイムQ10)・αリポ酸(アルファリポ酸)・Lカルニチンこれらは全て細胞内のエネルギー代謝に関わっている物質です。通常人間は食事から摂取した糖...

「コエンザイムQ10・アルファリポ酸・Lカルニチンの関係」の続きを読む

トラックバック時間: 2005年05月30日 14:55

ラム肉が肥満防止に役立つ?! from 健康になりたい(サプリメントや食べ物など)
 最近、ジンキスカンが流行っていますよね。 スーパーでもラム肉が売っていますよね。 私も最近、食べました。 昔食べたイメージで臭い・固いってイメージでしたが、 ...

「ラム肉が肥満防止に役立つ?!」の続きを読む

トラックバック時間: 2005年06月01日 22:29

本場オーストラリアでラム肉料理 from シドニーで国際人になろう! 国際派日本人のススメ
最近、日本(東京)ではオーストラリア産の羊肉(ラム)が人気らしい。低コレステロールにもかかわらず、栄養価が高く、ダイエット効果もあるとか!? そんな話にち...

「本場オーストラリアでラム肉料理」の続きを読む

トラックバック時間: 2005年06月27日 14:01

Lカルニチン from ショッピングセンター特選街
ワタシのサプリ「Lカルニチン」価格:1470 円発送時期:1-2日L-カルニチン27000Neo(ネオ)価格:2079 円発送時期:2週間以内『L&#8...

「Lカルニチン」の続きを読む

トラックバック時間: 2005年07月21日 23:32

ラムのジンギスカン風 from Something Anybody Knows
最近ジンギスカンが流行ってるみたいですね。BSEと輸入の問題に伴う、牛肉コストの上昇、鳥インフルエンザや豚コレラによる消費の低迷から羊に注目されているのでしょ...

「ラムのジンギスカン風」の続きを読む

トラックバック時間: 2005年08月03日 21:30

ジンギスカンでLカルニチン摂取っ from うわさのダイエット
仕事が忙しくなって、なかなか規則正しい食生活が出来なくて困っています。 仕事での...

「ジンギスカンでLカルニチン摂取っ」の続きを読む

トラックバック時間: 2005年08月10日 21:04

ちょいワルフジBLOG

最新記事

夕刊フジBLOGから

コラボ企画

オススメサイト

夕刊フジBLOGモバイル

  • http://yfuji.jp/
    夕刊フジBLOGモバイル
  • 携帯も夕刊フジBLOGモバイル