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二枚目俳優・荻島真一さんを襲った、厄介な「胆管がん」
【[病気]】
二枚目俳優として知られる荻島真一さんが、胆管がんのため、58歳の若さで亡くなった。胆管がんは、早期発見が難しく、標準的治療がまだ確立していないやっかいながんとして知られる。症状や現状の治療法について、大和徳洲会病院(神奈川県大和市)の青木正明副院長に聞いた。(2004.11.16掲載)
荻島さんが亡くなったのは、今月11日。劇団四季を経て、NHKの朝ドラ「おていちゃん」、TBS系「隠密剣士」などテレビドラマで活躍。フジテレビ系「スター千一夜」の司会者なども務めたが、最近はブラウン管で見かけることが少なくなっていた。昨年秋から、がん治療を受けていたという。
![[病気]20041116.jpg](http://www.yukan-fuji.com/archives/img/[病気]20041116.jpg)
荻島さんを襲った胆管がんは、がんの中でも少数派だ。青木医師が現状を説明する。
「胆管がんは、がん全体の5%程度です。60歳をピークとして、男性に多いという特徴がある。5年生存率は15%程度と低く、予後の悪いがんに分類されます」
胆管と聞いても、ピンとこない人も多いだろうが、「胆管とは、肝臓で作られた胆汁を十二指腸に送り込む管で、途中にある胆のうでいったん胆汁を溜めておき、食べ物が流れてきた時に十二指腸に注がれる仕組みになっています」というから、消化器の中でも重要のパイプラインなのだ(図参照)。
しかし、他の主要な臓器と異なり、がんを患っても、なかなか症状が出にくいという。
「『胆管がんになると黄だんが出る』といわれるますが、実際にはこれはかなり進んだ状態。黄だんというのは胆管が腫瘍で詰まってしまい、胆汁が流れずに肝臓に逆流しておきる症状です。胆肝がんの初期では症状はほとんど出ません」
荻島さんの場合も、知らず知らずのうちに、蝕まれていたのだろうか。
「時に腹痛や倦怠感、体重減少で見つかることもありますが、これは非常に稀なケース。人間ドックや健診で早期の段階で見つけられたとしたら、それはとてもラッキーなことといえます」
現在、どんな治療法があるのか。
「早期であれば手術による治療が可能ですが、進んでいる場合は、とりあえず胆汁の流れを復活させたり、肝臓にチューブを入れて外部に胆汁を排出させる処置をとるなどの対症療法が中心となります」
残念ながら、根治のためには、早期発見しかないのが実情だ。
「症状がないため早期で発見するのは難しいが、胆管が塞がり始めると血液中のγ-GTPやLAP、あるいはALPといった酵素の値が上昇するので、血液検査によるチェックは可能です。会社の健診や人間ドックで『要注意』となったら、エコーやMRIで膵胆管の状態を見る精密検査を受けることが大切です」
ちょうど会社では、秋の健康診断の時期だが、血液検査の結果を決して軽くみてはいけない。
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●山岡久乃さんも
芸能人では、女優の山岡久乃さんも闘病生活の末、99年2月15日に、胆管がんによる心不全で、72歳で亡くなっている。
また、毎日新聞の新山恒彦編集委員が昨年7月11日、胆管がんのため、55歳で死去。入院中に治療が難しい胆管がんの闘病記をウェブサイト上で連載し、反響を呼んだ。記者らしく、自らセカンドオピニオンに現状や、治療の困難さを冷静に受けとめながら綴った闘病日記は、『胆管がん放浪記』(毎日新聞社)として出版されている。
