この記事を読む方におすすめの記事
今!気になるレビュー
笑ってスリムに
【[健康法]】
「笑うとダイエット効果がある」。そんなユニークな実験が大阪府立健康科学センター(大阪市東成区)の講座で行われている。“笑い”はダイエットのみならず、「健康に良い」という同センターの大平哲也医師に、その理由と正しい笑い方を聞いた。(2004.12.01掲載)
●運動効果と腹式呼吸で健康増進
なぜ笑いがダイエットに結びつくのか。「笑いそのものに運動と同じ作用があるのです。落語鑑賞で20代男性の消費エネルギーを測定したところ、笑っている時間帯の方が、安静時の2倍以上もエネルギーを消費していることが判明しています」(大平氏)。
米国研究者の報告では、「100回の笑いが15分間のエアロバイクと同じ運動量」ともいわれる。そして、この運動効果が健康面にさまざまな良い影響を与えるのだ。大平氏が続ける。
「笑うと“お腹が痛くなる”というように、笑っている時は自然に腹式呼吸になっています」
腹式呼吸は血液循環を促進させ腰痛、高血圧、更年期障害などに対するさまざまな効用をもつ呼吸法。
「さらに腹式呼吸のリラックス効果がストレスの悪循環を断ち切る」のだ。また以前、糖尿病の患者にB&Bの漫才を聞いてもらったところ、食後の血糖値の上昇が抑えられたという報告(日本統合医療学会で筑波大学・村上和雄名誉教授ら)もある。
●意識して笑う機会を増やすこと
では、笑いをダイエットに取り入れる場合、どのようなことが大事か。ポイントは「日常生活でいかに笑うチャンスを増やすか」という。
「毎日ウオーキングで歩幅を増やすことや野菜をたくさん食べることを意識するのと同じように、常に笑いを意識してください。笑うチャンスを増やすコツは、気の合った友人や家族とおしゃべりをする、外出の機会を増やすことです」
「テレビやラジオで落語や漫才を聞くのもいいが、どうせなら寄席などに出かけるとより増える。これは非日常的な空間や同じ目的をもった観客が集まるという相乗効果です。週1回フィットネスへ通う感覚で通ってもらうのがいい」
実験では、受講者に笑い行動日記を付けてもらっている。これで参加前の笑いの頻度が週あたり6時間未満だったのが、参加後は8時間以上に増えている。
●声を出して腹の底から笑うといい
ジャンルにはこだわる必要はないようだが、強いていえば、落語は万人向け、漫才は好き嫌いが激しいが自分に合うものだと笑いの頻度は落語より多くなる。
それでは笑い方や時間帯などに善し悪しはあるのだろうか。
「声を出してお腹の底から笑うこと。発声して笑うと全身運動になるのでエネルギー消費量が増えます。時間帯は血糖値の上昇を抑えることを考慮すれば、最も血糖値が上がりやすい食後1時間ぐらいの時によく笑ってもらうとより効果的だと思います」
日本人の中で毎日1回は声を出して笑っている人の頻度は男性4割未満、女性6割未満。「少なくとも毎日1回は声を出して笑う機会をつくってもらいたい」という。
------------------------------
●寄席の定席
落語協会や落語芸術協会の噺家が登場する寄席の定席としては、東京都内に新宿末廣亭、上野鈴本演芸場、浅草演芸ホール、池袋演芸場やお江戸日本橋亭などがある。ルミネtheよしもと(新宿)では、テレビでおなじみの吉本タレントが登場。玉置宏氏が館長を務める横浜にぎわい座(野毛)では、漫才、落語を日替わりで公演している。
お笑いのメッカ、大阪には、吉本興業のNGK(なんばグランド花月劇場)やうめだ花月、松竹芸能のB1角座(道頓堀)などがあり、連日ライブが楽しめる。
このほか、若手のお笑い芸人が再びブームを呼んでいて、都心の小劇場での単独ライブも増えている。
