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酔いが覚めにくい男性は2倍脳梗塞になりやすい

【[病気]】
 忘年会シーズン突入を前に、気になる研究成果が発表された。酒の酔いがさめにくい男性はすぐさめる男性にくらべて2倍、脳梗塞(こうそく)になりやすいというのだ。思いあたる方、ご注意を!(2004.11.29掲載)

日本の研究所が衝撃発表
 酔いからさめにくい男性と脳梗塞に関する衝撃的なリポートは、11月9日発売の米国神経学アカデミー会誌で発表された。日本医科大学老人病研究所と国立長寿医療研究所(愛知県)の共同研究で初めてわかった。
 「アルコールの分解酵素(脱水素酵素)の働きが弱いと酔いがさめにくい上、コレステロールがたまりやすく、脳梗塞になりやすい。高血圧などの男性はさらに脳梗塞になる危険が高くなるので、警戒が必要です」と、太田成男・日本医科大学老人病研究所長はいう。
遺伝子に個人差
 今回の共同研究は愛知県内の40-70代の男女2200人(健常者)を対象に、8年前から始まった。食事や飲酒・喫煙、血圧などを調べたが、磁気共鳴断層撮影(MRI)で小さい脳梗塞が、215人の男性で見つかった。小さい脳梗塞があれば、「将来、大きい脳梗塞になりやすい」(太田氏、以下同)。
 ところで、アルコールの分解酵素の遺伝子には個人差があって、しかも2タイプがある。それも一方のグアニン型というのが、日本人全体の40%を占める。
 「今回、小さい脳梗塞がある男性の場合、アルコールの分解酵素の遺伝子は、そのグアニン型が多い。そしてグアニン型はもう一つのタイプよりも2倍、小さい脳梗塞ができやすいということがわかった」
コレステロール濃度が高まる
 グアニン型だと酵素の働きが弱くなり、脳梗塞ができやすいのはなぜか。脳梗塞は脳の血管が詰まる病気で、寝た切りの原因のトップ。血管性痴呆の原因になる。これはコレステロール(脂質の一種)が脳の血管にたまって起きやすい。
 「解明は今後の課題だが、アルコールの分解酵素はコレステロールの合成を部分的にコントロールするようだ。そのため酵素の働きが弱いと、コレステロールの合成をコントロールし切れず、その結果、コレステロールの濃度が高くなる」
 女性はエストロゲンという女性ホルモンが、この酵素の働きを強めるため、脳梗塞にはなりにくいようだ。
ビール大1本1時間が目安
 問題は自分がグアニン型か否かだが、遺伝子検査で見分けるには、まだ時間がかかる。
 「目安として、ビール大ビン(633ミリリットル)1本で1時間ほどほろ酔いが続く場合、グアニン型の可能性が高いと考えてほしい」
高血圧と糖尿病でリスク8倍
 高血圧や糖尿病なども脳梗塞の危険因子で高血圧は2.4倍、糖尿病は1.6倍高い。
 「グアニン型で高血圧なら約5倍、さらに糖尿病なら約8倍危険性が高い。つまり、大半が脳梗塞になる」というから怖い。
生活習慣を改めよ
 自分がグアニン型なら、どうすれば脳梗塞を防げるのか。
 「まず脳梗塞を招くコレステロール濃度が高くならないように、脂肪の多い食事を控え、肥満や運動不足をなくす。酒もほどほどに。つまり、生活習慣をきちんと改めることがポイント。高血圧や糖尿病があればなおさらだ」と、太田氏は警告する。

投稿日: 2004年12月06日

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