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電子レンジの「チーン」を誕生させた意外なモノ
【会社・業界の基礎知識】
時間がくると「チーン」と鳴る電子レンジ。これで加熱することを「チンする」というほどポピュラーな音だが、なぜ「チーン」なのか。(2004.12.28掲載)
他の音でもいいのではと思って1962年に業務用電子レンジの国産第1号(価格は54万円!)を売り出したシャープの広報室に話を聞いてみた。同社は66年に世界初のターンテーブル式電子レンジも発売している。こちらは家庭用だが、それでも19万8000円もした。
「研究室の近所に自転車店が多かったため、当時の研究者が自ら店に出向いてベルを買い、電子レンジに取り付けたのがきっかけでした。研究者はアルミを絞ったベルでコストを安くあげ、バネを使って音の強弱を調整したということです」
なんと、「チーン」は自転車のベル音が元祖だったのだ。当時の電子レンジは加熱時間をタイマー管理していたが、当初タイマーはゼンマイ式で、ベルを一体化して「チーン」と終了を知らせるものだった。
だが、最近の電子レンジはマイコン付きの機種が増え、自動加熱の時代に突入。それに合わせ音も電子音の「ピー」に変わりつつある。ただ温めるだけの単機能タイプはいまでも「チーン」のものが多いが、シャープ製は全機種が電子音だとか。
ところで、今年9月に余分な脂や塩分を落とし、ビタミンCを守るという夢のような電子レンジが発売されたのをご存じ? それがシャープの「ヘルシオ」だが、広報室によると、「過熱水蒸気」(水を沸騰させ発生した水蒸気をさらに加熱して100度以上の高温にした気体)に注目し、開発に成功した新調理器ウオーターオーブンだとか。いやはや、電子レンジはどこまで進化するのか。
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