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中尊寺ゆつこさんの命奪った「S状結腸がん」とは?
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【[病気]】
“オヤジギャル”などの流行語を生んだ漫画家の中尊寺ゆつこさん=写真=が、S状結腸がんのため、42歳の若さで亡くなった。食生活の欧米化で、男女問わず発症が増える大腸がんの中でも、S状結腸は最もがんの発生が多い個所といわれる。早期発見や最新治療について、国際医療福祉大学臨床医学研究センター(栃木県西那須野町)の佐藤知行助教授(外科)に聞いた。(2005.02.02掲載)
中尊寺さんは、98年に結婚して、2児を出産。幸せな人生を送っていたが、昨年8月に激しい腹痛を訴え、緊急手術。9月に夫婦でがん告知を受けたという。その後、2度の手術や強い抗がん剤治療を受けるなど入退院を繰り返しながら、連載の仕事を続けていたが先月31日早朝、容態が急変。帰らぬ人となった。
42歳という年齢について、佐藤助教授は「好発年齢は60歳以上なので、比較的若いほうだが、決して珍しいことではない。20代で発症するケースもある。比較的男性に多いがんともいわれるが、そもそも多いがんなので、女性も安心できない」と話す。
一般的な症状としては、便に血が混じる下血があり、進行すると、便秘や腹部膨満感がある。「自覚できる痛みは、あまりないので、こうしたシグナルを見落とすと発見が遅れます」と警告する。

S状結腸がんを含む大腸がん全体について、よく指摘されるのが、最近の日本人の食物繊維摂取不足や動物性脂肪の摂取増加など、食生活の欧米化だ。「必ずしもそればかりではないが、家族に大腸がんの病歴がある場合は、そうでない人よりも注意が必要」という。
欧米のデータでは、40歳になったら一度、大腸内視鏡検査を受けておくと、罹患(りかん)率が一気に下がるという報告もある。
「40歳で一度、検査をしておき、問題がなければ、あとは毎年、便潜血検査をして、陽性反応が出たら再度、内視鏡検査―というのが、理想的な予防・早期発見法です」
S状結腸がんの手術は早期なら、内視鏡で行うケースもある。
「S状結腸がんの5年生存率は、腸の筋層より浅いがんで95%、筋層に達していると85%、筋層を破ってリンパ節まで達していると40%台まで下がる。さらに、肝臓に転移していると20%台まで低下しますが、それでも手術で何とかなる場合もあります」
あきらめたり、怖がったりせずに、できるだけ早く、診察を受けることが肝心だ。

