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銀座の愛人契約の相場は?
【「銀座」の作法】
「銀座の愛人契約の相場はどのくらい?」と先日、たずねられて、一瞬答えに窮しました。「新橋では年間1000万程度だそうだ」「神楽坂は毎月40万にマンション代は別だって」なんて、うわさを聞いたことがありますが、ひと口に相場といわれても銀座は広いですし。売れっ子と、盛りを過ぎた年増とでは、当然違ってくるでしょう。そもそも、私は銀座で20年商売していますが「月々いくらで…」という具体的な金額の入った申し出を受けたことはありません。(2005.02.22掲載)
この世界で見聞きしてきた話だと、肉体関係を結んだホステスと男性の関係は、次の5種類に分かれます。(1)スポンサー(2)パパ(3)恋人(4)ヒモ(5)ツバメ-です。
スポンサーは、店を持たせる、会社を経営させる、家を与えるなど、億単位の出資をする方です。「あの客は呼ぶな」「あの従業員は辞めさせろ」など、商売に口をはさむことが許されます。
パパは、店で派手に使ってくれて、着物や宝石をくれる。マンション代を支払ってくれる方。「週末は熱海へ付き合ってよ」など、ある程度、ホステスの生活を拘束することができます。
恋人は、店に飲みにくるほか、バッグや、ぬいぐるみなどをプレゼントし、食事代、ホテル代を持ってくれる男性。デートは、お互いの都合を付き合わせて決めます。
ヒモは、ホステスからお金をもらえる男性。お風呂掃除、マッサージ、グチの聞き役など、ホステスの商売に協力しなくてはいけません。
そして、ツバメとなると、何もしなくてもおこづかいや、ベンツをプレゼントしてもらえる。街に連れ歩いて見栄えが良いことが条件です。
乱暴に色分けしましたが、現実の男女関係は、刻々移り変わります。
ビジネスマン諸氏へのおすすめ?は、“恋人未満ヒモ以上”の関係。この位置を狙っている方は、けっこういますよ。
男性もホステスも、恋人を見付けたつもりでいながら、その後の状況の変化で、力関係が逆転また逆転…。
例えば、接待費の大幅削減とか、大きな現場が途切れて飲み代が使えない場面となると、男性の方はヒモっぽいシチュエーションになります。
ホステスが集めた男性客の名刺を見て、「これは使える」「この人はちょっと」とアシストするのも大切な役割です。
某建設大手の部長さんは、店でお使いになる額は月に15-20万程度。ですが、大口の客を何組か紹介したり、「次の部長はAだから、今から営業しとけ」など社内人事を“密告”したりして、女の子からホテル代や、おこづかいを、うまく引き出しています。
そうかと思えば、IT関連の単身赴任の部長さんは、おしゃべりとHが上手ということだけで、若手ホステスの家に入り浸っています。この方、部屋代も出さず、店にもめったに来ません。
ひと昔前には、バブル崩壊で、すっかり値の下がった自分のマンションを、買値でホステスに売り付けた、法律関係の先生もいました。
銀座の男女の駆け引きは、いろいろです。めんどうくさい? いえいえ一度体験されると甘美で、やみつきですよ。今宵もいらっしゃいませ。
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●望月明美
クラブ「ル・ジャルダン」(銀座8丁目並木通り)のオーナーママ。上場企業の社長・役員から政治・芸能関係者まで多数の紳士を顧客とし、銀座デビューから16年間トップの座を独占。東京生まれ。著書に「可憐に、そしてしたたかに」(アース出版局)など。
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