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あの人気CMにこの人あり―ウィルコム「EDGE」
【会社・業界の基礎知識】
量販店やパソコン売り場に赤青黄緑四色に「EDGE」のカラフル文字。広告がいっせいに貼り出されたこの一大キャンペーンに若者が群がった。「WILLCOM(ウィルコム)」という新会社で旧社名はDDIポケット。KDDIから独立し、まったく新しい会社として登場したモバイル通信の会社だった。(2005.03.02掲載)
カード型のモバイル通信端末では日本のトップシェアを持ち、音声端末では、ウェブサイトをそのまま見られる機能も持つ、という。
CMでは森山良子の息子森山直太郎が弾き歌いしている。新生ウィルコムが発足した記念すべき二月二日、この一大事業の立ち上げを支えたひとり松田康利に会った。
彼の職業は初耳の「アカウントプランナー」。興味があった。社名、そのデザインや方向性、顧客像の設定、商品開発などマーケティングや広告の命綱ぜんぶに関わる日本では珍しい広告のプロだ。いま、日本の企業の商品販売合戦は行き着くところまで行った感。新商品を売り出してもライバル社がすぐ似た商品を出す。シーソーゲーム。だからCMでもライバル商品との差別化ができず、頭を抱えている。
そんな今の広告界の悩みの助っ人だ。企業に商品まで変えさせ、面白いCMを作らせてしまう人。「何を伝えれば一番いいか」という広告の生命線をズバリ見つけ出すプロ、それが「アカウントプランナー」。いわば広告のジョーカーか水戸黄門と思えばいい。この新職種は、数年前アメリカの広告界に出現した。日本では松田康利が初めてだ。「日本ではクリエイターがそこまで考える役割を担わされていた。プロのアカウントプランナーの登場で、彼らは面白いCM作りだけに専念できる」と松田はいう。
キャリアが面白い。電通の営業でJR東日本、東京デジタルホンの広告を皮切りに、将来の広告ビジネスモデルを揚げて、電通社内の人事システムを構築、KDDIに出向して、その合併後のauでブランド向上やデザイン向上などの戦略を展開してきた。そのキャリアを買われ、今展開の「ウィルコム」の戦略構築の重要メンバーとなり、常識にない新しいビジネスモデルの多面展開で世間を驚かせている。
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■まつだ・やすとし
1963年生まれ。東大法学部卒。電通へ入社し、営業を志願。その後経営企画や人事システム、クリエイティブマネジメントなどに携わった。KDDIに出向し、現在のシンガタを設立した。「信頼」がキーワードのアカウントプランナー。
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