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痔の名医の見つけ方
【名医・名薬はコレだ】
世にあまたある病気の中でも、痔に代表される“下の病気”は、恥ずかしさが先に立って、病院に向かう足が重くなりがち。それだけに、一発で名医にめぐり合いたいものだ。横浜の松島病院は、“痔主”の間で全国的な知名度を誇る存在。痔の治療一筋に、1万5000件以上の手術実績を持つ松島誠院長に、「痔の治療」に関するNGを聞いた。(2005.03.14掲載)
■こんな医者はダメ(1)~痔の治療が専門ではない医師
ここでいう「専門」とは非常に狭い範囲を示している。
「外科医にとって手術の基本は、“アッペ(虫垂炎)、ヘモ(痔)、ヘルニア”といわれます。つまり痔の手術は、外科医であれば基本的には、だれでもできるのですが、それだけに技術の差が大きい。痔を専門に診ている医師と、痔の手術も(ヽ)できるという一般外科の医師では、技術レベルが違うのは当然でしょう」と松島さん。
では、その違いをどこで区別すればいいのだろう。松島さんが教えてくれたのは「病院の看板の見分け方」だ。
「外科一般を広く診る病院であれば、病院の看板に『外科、肛門科(または大腸肛門科)…』と外科を先に標榜します。そもそも肛門科という診療科は外科の一部なので、特に肛門科を標榜しないところも多い。ところが痔の治療をメーンにしているところなら、まず『肛門科』を書いて、そのあとに他科を表示する傾向があります。痔の専門医は“肛門科”という診療科にこだわりがあるんですよ」と松島さん。病院の看板に隠された医師のプライドを読み解く術が必要なのだ。
■こんな医者はダメ(2)~痔だけ治しておしまい
痔を治したくて病院に行くんだから痔だけ治ればいい、と思うのは早計だ。じつは痔の裏に深刻な病気が隠されている危険性があることを松島さんは指摘する。
「肛門からの出血は、何も痔ばかりとは限りません。大腸がんの患者がたまたま痔だったというケースは決して珍しくないのです」
松島さんは、出血の状態や年齢(40歳以上)、家族歴などのデータを総合的に勘案して、がんの危険性が疑われる場合は痔の治療と並行して大腸の検査を行うという。
これにより一時期、がんが見つかった時に松島病院から紹介される大学病院では、直腸がんの患者数が日本一になってしまったほど、痔ががんの発見を遅らせているケースが少なくないのだ。
■こんな医者はダメ(3)~すぐに薬を使う
専門病院ではありえないことだが、肛門からの出血やお尻の痛みを訴えて受診したのに、お尻を見ることもなく「とりあえず薬を出しておきましょう」という医師は、少なくないという。
「確かに痔ろうの治療では抗生物質が効果的ですが、それも膿を出してから使うのが本来の流れ。それをしないで抗生物質を使うと、膿のたまった袋はそのままで痛みだけを抑えるという、中途半端な治療になってしまいます」と松島さん。
痔の治療についての経験や知識が少ない医師に多いこのケース。なんでも座薬など薬だけで治そうとする医師は要注意だ。
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●まつしま・まこと
1978年北里大医学部卒業。横浜市立大医学部第二外科、同第一病理学教室、横浜掖済会病院外科部長を経て、86年松島病院副院長、03年から同院長。現在日本大腸肛門病学会理事・専門医・指導医、日本消化器外科学会指導医、横浜市立大医学部講師等を兼任。著書に『痔学』(悠飛社)など。
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