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利尿効果で腎結石改善―クミスクチン茶とタンポポコーヒー
【健康に効く食べ物】
この時季だから花粉症かというと、さにあらず、最近、筆者のホームページ(HP)にアクセスしてくる人の中で、「腎結石」を検索してくる数が急増している。去年末あたりから出現し、1月、2月と継続してアクセスがある。
みなさん、腎結石、別名、腎臓結石に悩んでいるんでしょうか。患者数が増えているのか。興味深いところです。(2005.03.24掲載)
で、筆者のHPで腎結石関係のものを探してみると、どうも「クミスクチン茶」と「タンポポコーヒー」を閲覧しているらしい。そこで、今回は両アイテムについてご紹介します。
まずクミスクチン。マレーシア語で“猫のひげ”を意味するインド、マレーシア原産のシソ科植物だ。和名はそのまま「猫髭草」。
ご存じの向きもあるかもしれないが、クミスクチンはウコン、グアバと並ぶ沖縄ならではの薬草茶といわれている“逸品”なのであります。
肝臓疾患ならウコン、糖尿病にはグアバ、そして腎臓疾患、特に腎結石改善にはクミスクチンとされている。
では、なぜクミスクチンなのか。それは豊富に含まれる「カリウム」のおかげらしい。カリウムは血液や体液の水分貯蔵量を引き上げ、利尿効果を上げるのに役立つという。
さらに、血液や体液中の余分な窒素や塩分、老廃物を、尿とともに体外へ排出する効果があるという。腎臓にたまった“石”や石のもとになる物質をおしっことともに洗い流してしまうわけですな。
日本におけるクミスクチンの歴史は昭和39年から。インドネシアから沖縄に持ち込まれたクミスクチンの“株”をもとに、薬草茶として売り出されようとしたが、思うように売れず、一部の“愛好家”の中で細々と栽培されていたが、昭和50年ごろ、沖縄北部の国頭(くにがみ)の老人クラブで栽培しているのをマスコミがニュースにしたのをきっかけに、沖縄の人々が“見直した”という。
一方、タンポポコーヒーの腎結石改善効果に注目したのは、鳥取県鳥取市の健康茶メーカーの社長だった。
今から20年ほど前、東京の薬学博士が、タンポポの煎じ汁による腎結石や胆石を溶かす効果を明らかにした。それによると、タンポポは利尿作用があることから腎臓疾患、胆汁分泌作用があることから肝臓疾患の改善効果があり、腎結石や胆石を溶かす上に、石の摘出手術後の回復も早いという。
これに注目したメーカー社長が、タンポポについて調べた。すると面白い事実にぶつかった。なんでも、ヨーロッパでは昔からタンポポの根をコーヒーのようにして、乾燥、焙煎して飲んでいた。
さらに、ベトナム戦争のころのアメリカでは、ヒッピーたちが自然回帰のムーブメントの中、タンポポコーヒーを好んで飲んでいたこともわかった。だから、メーカー社長はコーヒーに、と考えた。
では、なぜタンポポに腎結石をはじめとするさまざまな病気の改善に効果があるのか。薬草の専門家によると、タンポポの苦み成分である「タラキサステロール」とか「タラキサンチン」というものが有効なのだという。
あっ、気がついた。前々回が本物のコーヒー、前回がチコリコーヒー、そして今回がタンポポコーヒーと3回続けての“コーヒーシリーズ”となりました。あと1つ、ニンニクコーヒーというものもあるが、それはまたいずれ。
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●筆者・旭利彦
1958年、神奈川県生まれ。旅行会社、スーパーマーケット業界紙、海外旅行専門誌などを経てフリー。99年から02年まで週刊新潮で「よろず“医者いらず”」を連載。著書に「よろず医者いらず」(新潮社)など。健康・医学分野で執筆中。HP(http://asahi-t.com)でも健筆を振るう。
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