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理想の糖尿病治療のため大学教授のイス捨て開業
【名医・名薬はコレだ】
AGE内科クリニック院長・牧田善二さん
現代病、国民病、生活習慣病というさまざまな病気のジャンルにおいて、不動の地位を築き上げてしまった糖尿病。国内に740万人の患者がいるとみられ、特に中高年のサラリーマンにとっては最も身近な病気といえる。この糖尿病は、病態や進行の度合いによって治療法は微妙に変わってくる。(2005.05.30掲載)
そして対応の“微妙さ”が、治療成果を大きく左右するのだ。
「糖尿病自体は症状もなく、言い方は変ですが大した病気ではありません。ではなぜ治療をしなければならないか。それは深刻な合併症が待っているからです」
牧田善二院長の言うとおり、糖尿病と診断されただけでは、日常生活に支障をきたすような自覚症状が出ることはない。よく「糖尿病は汗をかく」と言われるが、これはかなり病気が進んでからのこと。それより糖尿病の長期的な進展によって合併症があらわれてくることのほうが、命を脅かす可能性があるだけに深刻だ。
「神経障害だと視力低下やEDに、腎臓がダメージを受けると最後は血液透析をしなければならなくなります。糖尿病治療とは、こうした状態にならないよう血糖値をコントロールすること」と牧田院長。しかし、症状のない患者に長期的な治療を続けさせるのは困難が伴う。そこで考え出したのがアメリカンスタイルのクリニックだ。
「ニューヨークに留学していたときに、クリニックを見て驚いた。大きな看板を出すわけでもなく、ビルの一室に家庭的な雰囲気の診察室を設け、ゆっくり会話をしながら治療方針を考える。外科などはそうも言っていられませんが、糖尿病だけを専門に診るならそのほうがいい」
帰国して大学で教えながらも、理想の糖尿病治療の姿を追い続けていたが、3年前に大学教授の肩書を捨てて念願のクリニックを東京・銀座に開業した。それまで東京とは無縁だった牧田院長が、開業の地に銀座を選んだのには理由がある。
「診療所(開業医)にかかっていた患者が、症状が悪化して大病院に紹介されていくことを『病診連携』といいます。でも糖尿病のような慢性疾患の場合、その道に精通した開業医に紹介する『診診連携』のほうがいいケースが多い。都会は優秀な医師が開業医として活躍しているので、紹介しあうのに都合がいいんです」
実際、開業以来他の診療所に患者を紹介したケースはあるが、大病院に送ったことは一度もない。
そんな牧田院長が診療で心がけているのは、
(1)1人15分
(2)学会で最新情報を
(3)しからない
─の3点。これは留学中に知り合ったマウントサイナイ大学のレイフィールド教授の教えによるものだ。
(1)は、慢性疾患は患者の話をじっくりと聞くことで詳細な病態の変化を把握しなければならず、3分診療ではとても対応できないから。
(2)は、大学を離れてしまうと最新情報に疎くなりがちだが、それを防ぐために必要な学会に参加し、そこで得た知識を治療に反映させようというもの。
(3)は行動心理学に基づいている。糖尿病治療の最大のテーマは「持続」。相手は〝自覚症状のない〟患者だ。医者にしかられてまで治療を続けようとは思わない。「積極的に治療に取り組んでもらうよう、上手にほめるのも医者のウデですよ」と牧田院長は笑うが、患者に携帯型血糖測定器を渡し、血糖管理に興味を持たせるなど工夫もしている。
「『ステーキよりそばのほうが血糖値は高くなる』と口で説明しても、常識が邪魔してなかなか納得できないもの。それを自分で測って比べれば、体験的に理解できるものです」
何年もかけて毎日続く治療。少しでも治療が楽しくなるよう工夫することも、名医の条件だ。
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●まきた・ぜんじ 1979年北海道大学医学部卒業後、同大附属病院、苫小牧市立病院などを経て、88年米ロックフェラー大学研究員。91年米ピコワー医学研究所主任研究員。96年北大医学部講師。2000年久留米大学医学部内分泌代謝内科主任教授。03年AGE内科クリニックを開業し院長。日米双方の糖尿病学会に所属。日本内科学会認定内科医・指導医、日本糖尿病学会認定医・指導医。医学博士。
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■診療所情報
東京都中央区銀座1ノ4ノ3(地下鉄有楽町線「銀座一丁目」から徒歩2分。JR山手線、京浜東北線「有楽町」から徒歩4分)電話03・3538・4001。診療科目・内科(糖尿病、高脂血症、肥満症、高血圧症、痛風、脂肪肝など)。無床。クリニック名の「AGE」とは、「終末糖化産物」という体内に発生する糖尿病合併症などの原因となる物質。牧田院長が長年取り組んできた研究の証として、クリニックの名前に用いたという。
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理想の糖尿病治療のため大学教授のイス捨て開業 糖尿病はガキの俺らでも怖い病気。
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トラックバック時間: 2005年06月07日 20:00
ベルトの穴がずれた、去年のスボンやスカートがはけない、なんてよくある話ですが、実はこれ、病気だそうです。
トラックバック時間: 2005年07月01日 08:08


