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ドイツW杯を本場のビールと楽しもう

【オトコの「酒」「食」「旅」】
 来年6月開幕のサッカーW杯で予選突破を果たしたジーコジャパン。ドイツで一足早く盛り上がっているコンフェデレーションズ杯では、日本時間23日午前3時45分からブラジルと対戦するが、ビール誕生地の本場モノをグイとやりながらのテレビ観戦もまたおつだ。ドイツビールの基礎知識を覚えれば銘柄選びも楽しくなる。(2005.06.22掲載)

 ドイツにはビールを醸造する「ブルワリー」が1000以上もある。それだけに地方色も豊かで、「ひとつの村にひとつの銘柄がある」といわれるほど。
 ビール文化の奥深さを端的に示すのが、1516年に発布された「ビール純粋令」だ。原材料に大麦、ホップ、酵母、水だけを認める法令が今に受け継がれている。
 では、どんな特徴があるのか、ドイツビールとドイツ料理の老舗「バーンズ・バー」(東京・六本木、電話03・5563・9232)のドイツ出身のオーナー、バーン・ハグさんに聞くと、「北部のビールはドライで苦味が強い。それに対して南部はライトで甘口なものが多い」とのこと。W杯の会場となる主な都市ごとにビールの種類をみていこう。
ハンブルク(AOL競技場)
 北部を代表するビールの種類は「ピルス」。下面発酵で作られていて、細かい泡の洗練された苦味が特徴。「ドイツで最も人気のある」(ハグさん)といい、8度ほどの温度でチューリップグラスで呑むのがうまい飲み方だとか。
ドルトムント(ウエストファーレン競技場)
 ここはドイツで最もビールの生産量が多い都市で、「エキスポルト」というドライな味のものが有名だ。
 また、ほど近いデュッセルドルフでは「アルトビア」という種類が、同じくケルンでは「ケルシュ」が代表選手。アルトは、ホップの強い味わいと濃い琥珀色が特徴の上面発酵ビール。ケルシュも上面発酵。黄色い淡色であっさりとしている。
ミュンヘン(アリアンツ競技場)
 「ヴァイツェンビア」。ヴァイツェンとは小麦のこと。泡が多く、わずかに酸味の利いたさらっとした味わいが特徴。「夏に一番あうのがこのビール」(ハグさん)だ。
 またミュンヘンには「ボック」というアルコール度が高めでこげ茶色の味も香りも濃厚な種類も見逃せない。
ベルリン(ベルリン五輪スタジアム)
 こちらも小麦を使った白ビール(ヴァイツェンビア)だが、「ベルリナー・ヴァイツェン」と呼ばれる。
 酸味が特徴で甘いシロップを加えて飲むが、フルーティーでドライな味がするところから、「ロシアに侵攻途中のナポレオン軍が“北国のシャンペン”と表現した」という逸話もある。
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 現在、コンフェデレーションズ杯を取材中の本紙・久保武司記者がドイツのビール事情をリポートする。

 ドイツのビールは(1)日本のようにコーンスターチなどは使わず、とにかく麦にこだわる(2)ドイツは欧州NO・1の硬水採水国―という点がうまさの背景。
 ドイツは16歳から飲酒OK。たばことコンドームとテレカの自販機はあるが、ビールは「機械ごと盗難にあう」ことからドイツには1台もない。
 ビールのマイスター(職人)は専門の資格が必要で、銀行員や普通の会社員が専門学校に通い取得することも多い。
 つまみといえば、やっぱりジャーマンポテトにソーセージ、そして豚肉の炒め物が定番。ほかには、生の大根をらせん状にくりぬいた料理も見られる。
 “ビール版卵酒”の飲み方があるほど、民間療法としても好まれ、「ビール=液体のパン」と解釈されている。体調不良や食欲不振そして風邪などの時、ビールを熱燗にして飲むんだそう。これが意外に美味らしい。
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【日本で楽しめる主なドイツビール】
(1)エルディンガー ヴァイツェンの代表的な銘柄で小麦ビールとしてドイツで最も売れている。日本でも置いてあるレストランは多い。
(2)レーベンブロイ 日本でもライセンス生産されているが、青ラベルはドイツオリジナル。「国産よりも香りも濃さも上」(ビール業界関係者)という。ミュンヘンを代表するブランドで、タイプはヴァイツェン。
(3)ヘニンガー・カイザー・プレミアム 1869年創業のフランクフルトの顔といってもいいメーカー「ヘニンガー」の製品で、タイプはピルス。
(4)ホルステン ハンブルクの代表銘柄で、ピルスタイプ。キレがありスムースな飲み口で人気がある。
(5)ビットブルガー これもピルスで、甘酸っぱい香りと苦味が同居したのど越しのよさがウリ。
(6)ベックス 輸出NO1。キレがよくスムースな味わいが特徴のピルス。日本の量販店などでもよくみる。
(7)エク28 ボック。常温か軽く冷やして、「ゆっくりと味わう飲み方がオススメ」(同)だとか。
(8)ドム・ケルシュ その名のとおりケルシュで、やわらかく飲みやすい。

(1)(2)(3)は三越で取り扱い。(1)は330ミリリットル入り431円、(2)は350ミリリットル入り228円、(3)は330ミリリットル入り245円。(4)以下はネット通販などで、1本250~500円ほど。

投稿日: 2005年07月01日

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