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ドコモRADIDEN、40―50代“ラジオ世代”にアピール
【デジタル家電ニュース】
NTTドコモは先週末、AM、FMラジオとテレビの音声受信機能を備えた携帯電話「RADIDEN(ラジデン)」を発売した。AMラジオ搭載の携帯電話は世界初。というのも、AM電波は電子機器のノイズを受けやすく、携帯機器への搭載は不向きとされていたからだ。にもかかわらず、あえてAMラジオを搭載した背景には、“ラジオ世代”の中高年を取り込む狙いがある。(2005.10.03掲載)
ラジデンは片面が携帯電話、片面がラジオの操作パネルという分かりやすい作りが特徴。ラジオやテレビ付きの携帯電話はドコモだけでなくauやボーダフォンからも発売されているが、いずれも携帯電話のボタンと画面を“流用”する。ラジデンのように、完全に外観を分けた機種は初めてだ。
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これにより、利用者は何ら戸惑うことなくラジオを聴ける。この点にも、携帯電話の操作が苦手な中高年への配慮がうかがわれる。もちろん、ラジオを聴きながらiモードの操作もできる。実勢価格は1万円代だ。
ドコモの永田清人プロダクト部長は「最初は冗談半分で『表と裏に分けるか』なんて話していたんですが、本当にそれでデザインした案が出てきた(笑)。でも実際に使ってみると、とても使いやすい。そもそものターゲット層が、(第3世代の)FOMAではなく(第2世代の)ムーバを使っている、ちょっと年配の人という想定でしたので、『これでいこう』ということになりました」と開発の舞台裏を話す。
ドコモに限らず、携帯電話各社は最先端の技術や機能を付加した新機種を続々発売している。それらは概して若者向け、もしくは一部のモノ好き向けだ。その若造たちの携帯電話代を黙々と払っているのは、世のお父さんたちであるにもかかわらず、お父さん世代向けの機種はあまりにも少ない。
そんななか、遅ればせながら登場したのが今回のラジデンだ。もっとも、AMラジオを付けるという構想自体は2年ほど前からあったという。
「問題は機器からのノイズをどうシャットアウトするかという点と、AMラジオを聞きたい層がいるのかという2点でした。幸い、ここにきて携帯電話の機器部分が急激に小型化し、その周囲にノイズ防止のシールドを張り巡らせても全体のサイズを大きくせずに済むようになりました。同時に、当社の製品ラインアップの中で40-50代をターゲットにした機種が少ないという現実も見えてきた」(永田氏)
一方で、取り扱い広告費でインターネットに抜かれた民放ラジオ各局が危機感を強め、全国47局で統一キャンペーンを組むという動きも出てきた。「こうした、さまざまなタイミングがそろった結果として出てきたのがラジデン」(永田氏)というわけだ。
ドコモはすでに、高齢者向けの機種「らくらくホン」を累計で550万台売り上げている。そんななか、ようやく「ぽっかりと空いてしまった世代」(永田氏)である40-50代への取り組みに本腰を入れ始めたようだ。同社は8月に、人工皮革の外装で高級感を高めた「DOLCE」を発売しているが、こうした“大人ケータイ”が今後続々と登場し、お父さんたちがもっとケータイを使う(使える)ようになることを期待したい。
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