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セガの故・大川会長からセガサミー里見会長に生きる“心意気”
【生島ヒロシの「成功する経営者」】
セガサミーホールディングス(6460、東証1部)の里見治会長兼社長にとっての転機は、セガのオーナーだったCSK創業者の故・大川功さんとの出会いでした。学生起業家としてアミューズメント業界に飛び込んだころ、セガ(当時は別社名)は「雲の上の存在だった」といいます。それだけに昨年のセガとサミーの経営統合への感慨はひとしおでした。(2005.11.14掲載)
里見さんにとって、大川さんは会社のピンチを救ってくれた恩人ともいえるでしょう。大川さんはIT業界の先駆者として知られ、4年前の葬儀のときにはマイクロソフトのビル・ゲイツ会長からも弔電が届きました。その一方で、ポケットマネーで若い起業家たちを支援し続けてきたほか、「名前を伏せる」との条件で自らの資産をさまざまなところに寄付してきました。
じつは、里見さんも「食うや食わずのころ、(大川さんから)大きなお金を借りたことがあった」そうです。ところが、大川さんは一度も会社を見に来ることはなく、経営に口をはさむこともなかった。大川さんは自伝で「新しい産業には必ずその『予兆』がある。その予兆を逃さず、命がけで事業化しようとする人に対して、天は『時流』という恩恵を与え、そして『使命』という責任を負わせるのだと思う」と語っていました。おそらく大川さんは、里見さんの事業にこうした「予兆」を感じたのでしょうね。
里見さんは「大川さんのような懐の深い人間になりたい」と言い、とても面倒見がいいです。あるとき、僕がスポンサーを探していると、「生島さんのためなら協力します」と二つ返事でOKしてくれました。非常感謝。
