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マクドナルド「ハッピーセット」でハッピーに
【森永卓郎「B級コレクション」】
マクドナルドに行くと、子供たちがおもちゃ付きのセット商品を買っているのをご存じの方は多いだろう。ハッピーセットと言って、ハンバーガーとポテトSとドリンクSがついて380円というお手ごろ価格なので、圧倒的な人気がある。
おもちゃだけを単独で買うことはできないが、90円相当という低コストにもかかわらず、おもちゃのクオリティは高い。だから、アメリカを中心に相当な数のコレクターがいる。(2005.12.14掲載)
ハッピーセットは、アメリカではハッピーミールと呼ばれ、1979年から始まった。もう四半世紀の歴史を持つことになる。日本では、87年にダイヤブロックのおもちゃが景品で付いたのが始まりで、89年ごろから本格的なオリジナルおもちゃが付くようになった。私はちょうど長男がマクドナルドを食べるようになった時期だったので、当初「お子さまセット」呼ばれていたこのセットをよく買っていた。
そのうち、このおもちゃの楽しさに気づき、新しいおもちゃが発売される度に買い集めるようになった。子供連れでない時に「お子さまセット」を注文するのは気恥ずかしかったのだが、95年からはハッピーセットと呼び名を変えたので、ずいぶん買いやすくなった。
かれこれ17年ほど集め続けてきたので、わが家のコレクションも相当なものだと思っていたのだが、実は、私が足下にも及ばない本格的コレクターがいた。高藪乾一さん(45)だ。高藪さんのハッピーセットのおもちゃコレクションは、5000点にも達し、自宅のガレージを改造して、コレクションハウスにしてしまったほどだ。
高藪さんのコレクションのきっかけも私と同じようなものだった。お子さんが2人おり、ハッピーセットを2つ買った後、1つを未開封で取って置いた。それがたまるうちに、95年ごろから本格的コレクションを始めたのだそうだ。ただ、高藪さんが普通の人と違ったのは、世界に目を向けたことだった。
マクドナルドのおもちゃは、世界共通のものもあるが、北米、欧州、アジア、オセアニアの4地域で、それぞれオリジナルのものが作られている。なかでも最も種類が多くて充実しているのが本場アメリカのおもちゃだ。
高藪さんは雑誌でアメリカ版のあることを知り、アメリカ版のおもちゃもコレクションの対象に加えた。それが現在の膨大なコレクションを作る基礎になったのだ。
私が知る限り、高藪さんのコレクションは日本一だ。だからメディアの取材が来るようになり、コレクター仲間が増え、10月には食品トイを中心とする「キャンディ・ガレージ」と題するフリーマガジンまで発行するようになった。トップを取ると、人も情報も集まってくるものなのだ。
(経済アナリスト)
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トラックバック時間: 2006年03月18日 10:18

