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入院・手術時の心強い味方「医療コーディネーター」
【名医・名薬はコレだ】
病気とは無縁だったが、突然の入院、手術! 医師から治療法の説明を受け、同意を求められてもチンプンカンプン。本当にこの治療法が自分にとってベストなのか? そんな医療に関する悩みを相談にのってくれる支援サービスがある。(2005.12.16掲載)
★意思決定を支援
「期待できる効果とリスクはこうです。では、A、B、C、どの治療法を望みますか?」
突然、重篤な病気が発覚した場合、もし医師からこう聞かれたら即答できる人はどれだけいるだろうか。
とくにがんや心臓病など、治療法によっては予後の生活に大きな影響を及ぼすような疾患なら、その判断はなおさら難しい。インフォームド・コンセント(十分な説明と同意)がすすむ今日の医療現場では、このような場面に直面するケースは少なくない。
その際、最も重要になるポイントは、「本人がこれから、どういう闘病生活をおくりたいか」という意思だ。
ただ、自分の意思とはいえ、なかなか定まらないのが患者の心中だ。
「中には一時的にパニックを起こしている人や、病名に対する先入観に、こり固って一方的な考え方しかできない患者さんやご家族も結構います」
こう話すのは、日本医療コーディネーター協会(JPMCA)で事務局長を務める川上祥子さんだ。
「このような状態では、医師がいくらていねいに説明しても耳に入らないし、理解しにくい。相談にくる患者さんに、その病気の知識やあらゆる情報を提供して、ご自身が整理して冷静に意思決定ができる状態にもっていくのが医療コーディネーターの仕事です」
★1時間1万500円
個々のコーディネーターたちが集い結成したJPMCAは、活動歴は長いが今年9月に法人化したばかり。在籍するのは全員、病院などで5年以上働いてきた30歳以上の看護師10人ほど。いまでも病院勤務を続けている人もいるので、実動は常時5、6人といったところだ。
患者からの相談依頼は事務局が窓口となって、ホームページとFAXで受け付けているが、手配した後は依頼者と個々のコーディネーター間でのやり取りになる。相談方法は面談が基本で、電話やメールのみでは受け付けていない。
料金は1時間1万500円(以後30分ごと5250円)で、病院や自宅へ出向いてもらう場合は実費の交通費が追加となる。一度面談していれば、その後あらためて相談したいときは電話でも可能で、30分ごとに5250円の料金になる。
「診察につき添ってほしい」、「医師の説明を一緒に聞いてほしい」といった病院への同行の場合も面談と同額(時間ごと)の料金設定だ。
★納得のいく治療を
現在、寄せられる依頼の約7割はがん患者からで、最も多い相談は「いまの治療法に納得がいかない。他に方法があるのでは?」というセカンドオピニオンを求めるものと、「医師の説明に同行してもらいたい」という内容だ。
看護師でコーディネーターの一人、松本紫乃さんが最近印象に残ったケースは、前触れもなく突然、心筋梗塞で倒れた夫の容体に対する妻からの相談だ。
「病院に運ばれたときはもうすでにかなり悪い状態で、医師は手術のリスクも家族に十分説明したらしいんです。でも家族には医師が最後に勇気づける意味でいった、『手術すれば元気になる』という言葉だけが頭の中に強く残っていて、術後、夫がなかなか退院できないことに不信を抱くようになったのです」
その後、親族ということで再度医師に説明を求めて同行。分かりにくい部分は繰り返したずね、使っている薬剤名もメモをとり、やっと妻は夫の現状を把握したという。緊急を要する手術などの場合、そう何度も説明できる時間的余裕はない。医師は家族が納得しているものと思い込んでいたが、家族にうまく伝わっていなかったことから生じたトラブルだ。
本来、後で看護師がフォローできれば一番いいのだが、そこまで手が回らないのが現実だ。松本さんは「家族には身内を人質にとられているような感情があって、医師につい遠慮をしてしまう。セカンドオピニオンをとることでも、実際、主治医は何とも思っていない」と話す。
治療法を選別するのではなく、あくまで患者が納得した治療が受けられるように一緒に考えていくのが、この支援サービスのスタンスだ。
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■問合せ・相談依頼先
日本医療コーディネーター協会…ホームページ(http://www.jpmca.net/)、FAX48・58・2803
(※FAXからの相談依頼は連絡先、病状、経過を文書にまとめて送付する)
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