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全国に風車建設「風力発電業界」
【会社・業界の基礎知識】
年末年始を利用しての久しぶりの故郷。シャッターが下りたままの店舗が目につき、地元商店街の活気のなさに愕然(がくぜん)としたりする一方、新たな光景、新観光名所の出現に驚く読者もいるに違いない。
東京新名所のお台場や静岡県伊東市のゴルフ場などで初めて見かけビックリするのと同じ構図。そして最近は、全国各地に風力発電のための風車が建設されており、時間が許せば、実家近くの風車見学も一興である。(2005.12.28掲載)
科学的に定まったわけではないが、石油など化石燃料を燃やし炭酸ガスを発生させることが地球温暖化の一因とされ、行政の後押しもあって風力発電用の風車が全国各地に登場。その風力発電で大きな存在感を占めしているのがユーラスエナジーホールディングスだ。
北海道の稚内や岩手県釜石市など国内はもとより韓国など海外でも展開。現在は東京電力系だが、そもそもは商社のトーメンが主導となって立ち上げた会社である。
今年開催された「愛・地球博」でもトヨタグループ館の電力は豊田通商子会社が手がける風力発電によって賄われており、来年予定の豊田通商とトーメンの合併により、トヨタグループは風力発電でも確たる存在感を示す可能性も高い。
GM(米)に代わり資本参加した富士重工業も風力発電部門を抱える。海外企業製品の輸入が主流の中、富士重は三菱重工業とともに大型風車の生産から手がけている。
特殊法人から民間会社に移行したJパワーも福島県郡山市などに設置。燃料電池で知られるカナダのバラードと合弁を組む荏原の子会社エコ・パワーには、関西電力が出資。中部電力は子会社、シーテックが風力発電を手がけている。
驚くのは日本企業による海外展開。日本風力開発は三井物産と組み、すでに、ドイツで風力発電の運転を開始。エコ・パワーに出資している丸紅はスペインの風力発電会社を買収し、韓国や台湾でも風力発電事業に参画している。
神戸製鋼所系の神鋼電機や鉄鋼のJFEホールディングス、ミツウロコなども風力発電事業を手がけているほか、川崎重工業は風力発電市場世界トップのヴェスタス(デンマーク)の日本法人に豊田通商とともに資本参加している。
(ビジネスリサーチ・ジャパン)=水曜掲載
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