この記事を読む方におすすめの記事
今!気になるレビュー
サンマ1日1匹で心筋梗塞リスク6割減
【健康に効く食べ物】
1日1匹以上のサンマを食べると、心筋梗塞のリスクが何と6割減るという。EPA(エイコサペンタエン酸)とDHA(ドコサヘキサエン酸)を多く含む魚を食べる回数が多いほど、心筋梗塞などになりにくいことが、このほど厚生労働相の研究で分かった。(2006.02.14紙面掲載)
■どれだけ食べればいいか
この研究結果は、約4万人(40-59歳男女)を対象に、11年かけて行われた厚労省研究班の追跡調査で明らかにされ、1月半ば、米医学誌に発表された。調査した磯博康・大阪大学大学院教授(公衆衛生学。以下同)が説明する。
「日本人は昔から魚を多く食べ、もともと心筋梗塞などによる死亡率は欧米人より低い。それだけに魚を食べる回数が増えても、心筋梗塞などの予防になるか否か不明だった。それがこの調査で週8回食べるグループは、週1回のグループより心筋梗塞のリスクが6割近く少ないことがわかりました」
追跡期間中に男性約210人、女性約50人の合計約260人が、心臓の血管(冠動脈)の流れが悪くなって起こる虚血性心疾患(うち8割が心筋梗塞)にかかった。
「男性が女性の4倍も多いのは、男性で喫煙と高血圧、そして中年期からの高コレステロールや糖尿病などが多いことが原因です」
この人たちを、魚の摂取量で5つのグループにわけて比較した。その際の摂取量換算の目安は、例えば刺し身1人前やサンマ1匹が約80グラムなど。
その結果、虚血性心疾患になるリスクは、週1回(サンマ約1匹分)食べるグループよりも週3回(同約3匹分)なら約3割、週8回(同約8匹分)なら約4割も低い。
さらに心筋梗塞だけに限れば、特に週8回の場合、6割近く下がることがわかった。
「例えばサンマを1日に1匹ずつ食べれば、心筋梗塞のリスクが6割近く下がる計算になります」
■心筋梗塞リスク下がるわけ
サンマだけでなく、寒ブリもよし。サバ、イワシなど青身魚もいいが、タイなどの白身の魚も、さらにフトコロに余裕があればマグロのトロもいい。
では、なぜ、魚で心筋梗塞のリスクが下がるのか。
今回、魚に含まれるEPAとDHAの摂取量についても比較し、ほぼ同様の結果が得られた。「この調査・研究で、魚に豊富に含まれるEPAとDHAの摂取量が多いと、心筋梗塞などの予防になることが確認されました」。
EPAとDHAは、n-3系(オメガ3)多価不飽和脂肪酸の一種だ。出血すると、血液中の血小板の集まり(凝集)と、フィブリンという繊維分が結びついて破れた血管をふさぐ。
EPAとDHAはその血小板の凝集を邪魔すると共に、血液の粘り気をなくすることによって、血液を固まりにくくする。そのため、心臓の血管の流れが悪くなって起こる心筋梗塞などになりにくい。
「ただEPAとDHAの効果といっても、今回の調査は魚の成分として摂取する場合の話です。サプリメントの摂取による予防効果を検討したわけではないので、注意してください」
■食べすぎは禁物
EPAとDHAが注目され始めたのは、1980年代のことだ。
「当時の調査で、急性心筋梗塞がデンマーク人では病気のうちの2割を占めているのに対し、デンマーク領グリーンランドに住むイヌイット(エスキモー)では3%しかない。原因はイヌイットがEPAとDHAが豊富な魚と、さらにその魚をエサにするアザラシを主な食料にしているためでした」
今回の磯氏の調査結果もさることながら、極寒の地で生き抜くイヌイットにあやかり、やはり魚を食べる回数をもっともっと増やすべきなのか。
「EPAとDHAに血液を固まりにくくする働きがあるということは、逆に出血しやすくなるということでもあるのです。イヌイットは、EPAとDHAを日本人の5-6倍摂っており、くも膜下出血がデンマーク人よりも多くなっているという報告があります」
何ごとにも限度がある。魚を食べる回数も、ほどほどにしておこう。
==========
●◎北海道から3日で届く産地直送品
「北海道・しーおー・じぇいぴー」
![]()
関連記事
トラックバック
健康ブームで、いろんな食品やサプリメントが出ていますよね。 昔のCMで、コレステロールにグットバイバイ、なんてCMソングがありましたが(古いですね)...
トラックバック時間: 2006年02月23日 23:19


