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「家庭菜園」で認知症も改善
【働き盛りのための健康法】
内閣府の世論調査で、都市部に住む50歳代の半数近くが「週末は田舎で過ごしたい」と考えていることがわかった。そんな意識の高まりもあって、いま中高年に週末の家庭菜園が大人気だ。“土いじり”による健康への効果も見逃せない。お年寄りの認知症予防にも役立つという。その医学的根拠を専門医に聞いた。(2006.03.10紙面掲載)
■増える実習希望者
「希望者を募集をするとすぐ一杯になる。受講者の中心は40-50歳代で、とくに家庭菜園は男性が圧倒的に多い」
こう語るのは、農業・環境関係の生涯学習を企画・運営する「田舎の学校」の田中直枝代表。同社が設ける家庭菜園実習は、第一線で働く農園主などから直接、生きた技術を学べるとあって大人気だ。
自治体が募集する体験農園(農家が指導)も人気が高い。東京・練馬区が今月開園する「 百匁(ひやくめ)の里」は、1区画30平方メートルで66区画(半数は区民外利用者枠)を用意。1カ月弱の募集期間に110件の申し込みがあり、倍率は1・7倍。練馬区内には他にも10カ所あり、都内にある農業体験農園の3分の1を有する。区内全体の申し込み倍率でいえば04年度が2・3倍、05年度は2・8倍と年々上昇している。
経済課都市農業係の担当者は「農園の場所などによっても人気にかなり開きがあり、昨年は空きのあるところもあったが、今年はすべて埋まっている状態」と話す。

■園芸療法で認知症改善
このように、とくに都市部では週末、家庭菜園を始めたいという中高年が急増中だが、その農作業に思わぬ健康効果が秘められていることが近年、分かってきた。
一昨年の秋、京都で開かれた「国際アルツハイマー病協会国際会議」では、当時、旭川医科大講師だった現・金沢大大学院の安川緑助教授によって、「園芸療法」が認知症の症状改善に効果があるという検証結果が発表されている。
園芸療法とは、草花を植えたり、野菜を育てたりすることで心身の回復・改善に役立たせる作業療法の一つだ。
兵庫県では、阪神・淡路大震災の被災者のメンタルケアや園芸が被災地復興に役立つことから、02年から県立の園芸学校に園芸療法士育成課程を設置。すでに資格をもつ園芸療法士が医療・福祉施設などで活躍中だ。
また、日本園芸福祉普及協会や日本園芸療法研修会などの団体も独自に講座を開いている。
■4つの健康ポイント
では、中高年がレクリエーション的に行う家庭菜園の効能はどうか。
「プログラムされた療法としてではなく、普通に野菜作りを楽しむだけでもそれなりに健康効果は期待できる」
こう語るのは、東洋医学(漢方)を中心とした治療に園芸療法を取り入れている千葉大学柏の葉診療所の喜多敏明所長(環境健康フィールド科学センター・助教授)だ。身体への効用を次のようにあげる。
(1)自然との触れ合いが、五感を刺激する
野菜、草花の色や香り。小鳥のさえずりに風の音、土を触れる感触。最後には味覚でも楽しめる。この五感にうったえる刺激がリラクゼーション効果をもたらし、ストレスを発散させる
(2)体を動かすことで、運動効果がある
健康のために運動しようと思ってもなかなか続かない。農作業は生活の中に運動を取り入れるいいツールとなる
(3)植物を育てる楽しみや喜びを感じられる
継続的な運動効果の期待も、植物が育つ成果が実感できる楽しみや喜びがあるから。心身の健康にはこの張り合いや気分転換が大切だ。ただ作るだけでなく、収穫物を家族や知人に食べてもらって、人に喜んでもらえることがポイント
(4)人との新たな交流が生まれる
農作業を通して、仕事以外での人との交流が広がることは精神的にもいい。一人ではなく、複数の人たちと一緒に作業できる環境であればベストだ
◇
「これだけの要素を合わせもつ趣味はそうもない。体にいい家庭菜園を楽しむのなら、なるべくこの4つの要素をうまく生かせるように工夫するといい」
診療所では、患者に園芸療法を加えた場合、唾液中に含まれるストレスホルモン(コルチゾール)が減少することを確認している。実際にストレスが血圧、血糖値、中性脂肪などの数値を上げることは生理学的にも解明されている。慢性的なストレスの持続は生活習慣病発症の大きな要因となるのだ。
喜多所長は「家庭菜園で病気がよくなると断言することは難しいが、ストレスの軽減によって生活習慣病の予防や治療効果の向上に役立つことは確か」と語る。
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■家庭菜園ガイド
★農林水産省「市民農園をはじめよう」(http://www.maff.go.jp/nouson/chii
ki/simin_noen/top.htm)全国の日帰り型市民農園と滞在型市民農園の所在、問合せ先のリスト付き
★「日本クラインガルテン研究会」(http://homepage3.nifty.com/jkg-ke
n/)市民農園の借り方などを紹介している
★「田舎の学校」(http://inaka.spo-com.ne.jp/)東京、
神奈川、千葉、埼玉の農園で家庭菜園実習講座を開催。各講座の定員は先着順で10~15人、受講料は年間4万~4万5000円。事務局(電話03・5456・1362)
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現在、NPOの設立に向けて準備を進めています。 下記のコンセプトを体現するためのものです。 新規就農希望者の、インキュベーション機能を構築しようと考え...
トラックバック時間: 2006年03月20日 22:29
