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1日2杯の緑茶で認知症予防
【健康に効く食べ物」
緑茶が健康にいいといわれるが、どの程度の量を飲めばいいのかがわからず、もどかしかった。それが、1日にたった2杯で認知症を予防できそうだ、という研究結果がさきごろ分かった。うれしいではないか。(2006.03.24紙面掲載)
■米専門誌で発表
米国の臨床栄養学専門誌で、今年2月、大規模な調査結果を発表した東北大学大学院医学系研究科の栗山進一講師(公衆衛生学。以下同)が説明する。
「人の認知症関連で緑茶効果の可能性を明らかにしたのは、今回の研究が世界で初めてです。それが緑茶に多いカテキンの働きによるのか否かを含め、原因やメカニズムの追及は今後の課題です。認知症の予防といっても緑茶をたくさん飲む必要はなく、1日2杯ずつ飲み続ければ、効果が期待できるかもしれません」
1日2杯とは分かりやすい。これだけ覚えておいてもソンはない。
■1日2杯が効く根拠
調査は2002年7-8月、仙台市在住の70-96歳の男女約1000人(うち男性4割強)を対象にして行われた。
緑茶を飲む頻度などを調べた上で、認知機能検査をした。
「桜、猫、電車」の3つの単語を覚えてもらい、10分後にそれを答えてもらったり、五角形を2つ重ね合わせた図形を模写させたりして、記憶力を含め認知機能を検査した。
この検査の評価は30点満点で、26点未満が認知障害レベルとされる。
「認知障害は認知機能が低下した状態で、その後、いろいろなデータによって認知症と診断されます」
今回、約1000人のうち20%弱がその認知障害レベルだった。それが、緑茶を飲む頻度とどう関係するのか。
「認知障害の割合は、緑茶を週3杯以下しか飲まないグループにくらべ、週4-6杯(または1日1杯)で62%、1日2杯以上で46%でした」
つまり、緑茶を1日2杯以上飲むグループは認知障害の割合が半分以下だったわけだ。
■多く飲みすぎても効果なし
緑茶をもっと多く飲めば、さらに効果がありそうに思えるがどうか。
「今回、1日2-3杯と、1日4杯以上に分けて調べましたが、両者に違いはなく、そこで1日2杯以上ということになりました」
多く飲みすぎても効果に違いはないようだ。
「よく5杯、10杯飲んだらどうなるかとの質問を受けるが、その科学的根拠は不明で、お答えできない。また、お茶の種類などによる違いもわからない。ただし、熱いお茶を飲むと、食道がんのリスクが高まるという報告もあるので、注意が必要です」
実は今回、「紅茶またはウーロン茶」と「コーヒー」をそれぞれ飲んだ量についても、質問したが、「いずれも認知障害との関連はみられませんでした」。
認知症予防のためなら紅茶やウーロン茶、コーヒーではなく、やはり緑茶ということになる。
■なぜ効くのか
緑茶の何がいいのか。
「可能性として、ひとつは緑茶のポリフェノール、特に紅茶やウーロン茶よりも緑茶に多く含まれているカテキンの抗神経変性作用によるのかもしれません」
ポリフェノールは、光合成によってできる植物の色素や苦味・渋味などの成分だ。カテキンもそのひとつで、緑茶の渋味の成分であり、これが緑茶には100ミリリットル当たり67・5ミリ㌘含まれているが、紅茶には15・5ミリグラムしか含まれていない。コーヒーにはほとんど含まれない。
動物実験などで、カテキンには抗神経変性作用といって、脳の神経細胞が破壊されるのを防ぐ働きがあるともいわれている。
この働きで、緑茶に脳の細胞が傷ついて起こる認知症を予防する可能性があるというわけだが、その解明は今後の課題だ。
■正しい日本茶のいれ方
世界緑茶協会(事務局:静岡県農業水産部お茶室)のホームページ(http://www.o-cha.net/)では、お茶のさまざまな基礎知識が、分かりやすく解説されている。
上級煎茶の場合、「70℃程度のぬるめの湯を使用」する。「タンニンの溶出を抑え、低温の湯でも溶出されるアミノ酸のうま味を発揚するように」するためだ。茶葉については、「湯量に対する茶の量を多めにし、浸出時間もじっくりと2分かけて濃いめ」に出す。
並級煎茶では、「90℃程度の湯を使用してタンニンの溶出を促進」する。こちらは、「湯量に対する茶の量は少なめ」が適当。「浸出時間も1分と短く、ややうすめのタンニン濃度でさらりとした浸出液に」するのがポイントだ。
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農薬と化学肥料を一切使用せず
栽培された茶葉。
奈良県月ヶ瀬村の 有機栽培茶の詰合せ
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