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大前研一のIT時評―PS3発売延期の真相
■大前研一の「IT時評」
テーマ3:ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)の次世代ゲーム機「プレイステーション(PS)3」=写真=の発売時期が今年11月上旬に延期された。(2006.03.27紙面掲載)
延期の理由についてSCEは「不正コピー防止技術の規格決定が遅れた」と説明していますが、業界関係者によるとチップの発熱量が大きくて500ワットも出てしまうため、冷却が非常に大変だということです。
また、ゲームの開発には「開発キット」と言われるツールをゲーム会社に配る必要があります。ところが、これが現在もまだゲームソフト会社に届いていませんので、開発はまったくできていません。したがって、11月にPS3が発売される可能性にも疑問符がつきます。
にもかかわらず、11月発売と明言したのは、すでに現在発売中のXboxに対する抑止効果を狙ったからです。日本のゲームファンには“プレステ信仰”が強いですから、「クリスマス前に3が出る」といえば、まだXboxには手を出せません。
PS3がなぜこんな大事になってしまったのかというと、一言で言えば設計ミスだからです。
スーパーコンピューターにも使われないような超高性能なチップとブルーレイ・ディスクという、いずれも未実証の技術を積んだことが原因です。たしかに、技術的には高水準ですが、果たしてゲームにそれほどの技術が必要なのか、ということです。あまりにも高度なものを設計しすぎて、結局世の中に出しにくくなってしまった感じですね。もし、11月にも発売できないようだと、これはソニーにとって一大事になります。
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ビジネス・ブレークスルー(スカイパーフェクTV!757チャンネル)の番組「大前研一ライブ」から抜粋。
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