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「燃料電池」の業界地図
【会社・業界の基礎知識】
国内に限っても10兆円を下らないといわれるように、燃料電池の潜在的な市場規模は大きい。それだけに開発競争は激しいものがあり、大企業同士の共同開発も目立つ。課題は耐久性、そして低価格化。業界勢力を検証してみよう。(2006.04.26紙面掲載)
燃料電池は、電気を蓄える電池とは異なる。LPガスなどから取り出した水素と酸素を電気化学反応させて電力を発生させるもので、いわば電気を作る装置。産業・民生用電力、自動車、携帯電話などその用途は広い。
家庭用で先んじたのが「東京ガス」と「新日本石油」。東京ガスが商品化した燃料電池システムは「松下電器産業」「荏原バラード」と共同開発したものだ。荏原バラードは、ポンプメーカーの荏原とカナダの燃料電池会社バラード・パワー・システムズとの合弁会社である。
「出光興産」は、「東芝燃料電池システム」と共同で開発し、「大阪ガス」も「京セラ」と共同開発。大阪ガスは独自に開発した燃料電池関連装置を荏原バラードや「三洋電機」などにライセンス供与をしている。
自動車では「トヨタ自動車」や「ホンダ」、「日産自動車」がすでに燃料電池車のリースを始めた。
ちなみに、前述のバラードは、電気自動車用の駆動システムも手がけ、フォード・モーター(米)などと提携。トヨタと米ゼネラル・モーターズの燃料電池車の共同研究は打ち切られている。
携帯電話では、「NTTドコモ」が富士通グループの「富士通研究所」と、「KDDI」は、東芝、それに「日立製作所」とそれぞれに共同開発中。日立はライターで知られる「東海」とも燃料電池関連で手を組んだ。
独フォルクスワーゲンとニッケル水素電池システムで共同開発をすることになった経営再建中の三洋電機は、日本IBMとタッグを組み、ノートパソコンでの燃料電池を用いた電源システムの実用化を目指している。
太陽電池で世界一の「シャープ」、セラミック技術を生かして燃料電池の開発に取り組んでいる「TOTO」、さらには「旭硝子」や「東レ」など部品を手がける企業を含めて、どこが燃料電池で主導権を握るか注目される。
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