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【ビジネス】セメダイン社名は「舶来品を『攻め出す』」から

【会社・業界の基礎知識】
gyo20060516_01.jpg 結合剤の「セメント」と、力の単位「ダイン」(平成9年以降はN=ニュートンを用いる)の合成語。接着剤セメダインの名の由来は一般的にはこう説明される。だが、これはあくまで表向きの理由だ。(2006.05.16紙面掲載)

 明治・大正期の日本では、ご飯粒で代用される“のり”にくらべ、ニカワをコロイド状にした輸入品のほうが断然、接着力が上回っていた。
 当時、家具用ワックスの製造販売や英国製接着剤の輸入販売をしていた創業者の今村善次郎=写真左上=は、接着剤が外国製品に独占されていることが我慢ならなかった。そこで大正8年から自前の製品を開発しはじめ、4年越しで「セメダイン」を誕生させる。
 さてその本当の名の由来だが、当時、市場でもっとも人気のあった接着剤は英国製の「メンダイン」という商品だった。今村はこれら舶来品を市場から「攻め出す」、つまり外国製品駆逐の闘志を込めて、「(メン)ダインをセメる」、つまり「セメダイン」と名付けたのだ。
gyo20060516_02.jpg ニトロセルロースが主体で耐水性、耐熱性、速乾性がある「セメダインC」が誕生したのは昭和13年。キャッチフレーズは“何でもよく着く”だった。今村の個人商店は16年に「今村化学研究所」になり、27年に現社名に改称した。現在では一般向けはもちろん、建設、自動車、リニアモーターカー、人工衛星にまで使用され、用途に応じて約70種の接着剤が揃っている(製品数は3000種以上)。最新商品は「工作用速乾クリア」=同右上。牛乳パックやペットボトル、発泡スチロールにもOK。各種工作や手芸、ホビークラフト用だから、その種の趣味がある人はぜひ。=文中敬称略

投稿日: 2006年05月26日

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