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ブルドックソース由来は、創業当時大人気だったペットから
【会社・業界の基礎知識】
醤油とともにソースは日本の食卓の必須アイテム。日本にやってきたのは幕末から明治にかけてだが、当時は「ウスターソース」が主流だった。19世紀初頭に、英国中部のウスターシャ地方に住む主婦が偶然作ったものだという。(2006.06.13紙面掲載)
明治38年、「ウスターソース」を日本人の味覚に合ったソースとして作ったのがブルドックソースの前身「三澤屋商店」の創業者・小島仲三郎=写真=だ。日本の近代化が進み、洋食が広く家庭に浸透すると見込んでの開発だった。
同店はソースの発祥地・英国のシンボル犬で、当時ペットとして最も人気の高かったブルドッグを商標に用い、大正10年に「ブルドックソース」を商標登録した。“ドッグ”ではなく“ドック”としたのは、濁音を多用しないほうが聞こえがいいためだとか。
「ブルドックソース」は12年の関東大震災後に急速に洋風化した家庭の食卓にまたたく間に浸透していく。昭和26年には新しく甘くソフトなとろりとした「とんかつソース」を開発。41年には「ウスターソース」と「とんかつソース」それぞれの持ち味を生かした「中濃ソース」を発売した。「中濃ソース」は定番ソースとして現在も人気が高い。
社名のほうは昭和元年に「ブルドックソース食品」になったが、19年に英語が敵性語となって「三澤工業」となり、終戦の年に「ブルドック食品」として復活し、37年に現社名になっている。
昨年11月、同社は西日本を中心に展開するイカリソース(株)の営業を譲り受け、日本全国での市場シェアが3割近くになった。現在は料理に応じて約200種の味の商品を揃えている。
