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売春で誘った相手が刑事で…
【事件簿タイムトンネル】
昭和58年11月9日、娘夫婦が借金返済に困っているのを知り、娘に売春を勧め、東京・歌舞伎町で客引きに立った埼玉県越谷市に住む母親(54)が、初めて声をかけた客が刑事だったため、売春防止法違反の現行犯で捕まった。(2006.06.21紙面掲載)
娘(33)は流産で2カ月間入院したときの費用として、消費者金融からお金を借りた。だが、生活に追われてなかなか返せず、借金は100万円に。消費者金融から執ように返済を求められたが、夫婦で働いても月に22万円しか稼げず、困った末に母親に相談。
しかし、母親も解決の方法がなく、「主婦が体を売って稼いでいる話を週刊誌で読んだ」と売春を助言したのだった。娘も「生きるためにはしかたがない」と同意。9日夜、母は近くに娘を待たせ、歌舞伎町のラブホテル街に立つ。だが、なかなか声がかけられず、1時間後に勇気をふるって「お兄さん、若い人妻と遊ばない?オッパイも大きいよ」と声をかけた。
すると相手から、「じゃあ、署で詳しい話を聞くから」とすぐに腕を捕まれ、逮捕された。初めて取った客は、偶然にも刑事だったのである。
母親は「娘が傷つかないように、ハンサムで優しそうな男を選んで、やっと見つかったら刑事さんだった。娘に売春させなくてよかった」と泣いた。一方、娘も母が捕まったことを知って号泣。「見知らぬ男に抱かれることを覚悟し、新しい下着を身につけて待っていたけど、ずっと恐怖で体が震えていました」と刑事に話した。
母は軽率な行動を反省し、起訴猶予処分で釈放されたという。(当時の朝日新聞などから)
