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気になる「後頭神経痛」は、あくまでもも神経痛
【サラリーマンを襲う病気】
頭痛というのは、場所が場所だけに当人の不安は大きい。しかし、その不安が痛みをさらに助長させることもある。頭で起きる神経痛=後頭神経痛は、まさにそんな疾患だ。
「神経痛」というと、腰やひざの痛みを思い浮かべるかもしれないが、実は頭にも神経痛はあり、意外にその患者は多い。「後頭神経痛」はその名のとおり、後頭部を走る神経で痛みが起きるものだ。(2006.07.24紙面掲載)
神経は 頭蓋骨(ずがいこつ)の外側を走っているのだが、当人にはその痛みの発生源が頭蓋骨の外側か内側かの判別はつきにくい。
症状は片頭痛に似ているが前兆はなく、表面に近い部分で基本的には神経に沿って痛む。また症状の程度は人それぞれで、仕事ができなくなるほど苦しむ人から、ブラシで髪の毛をとかしたことから発症する人もいる。
「問診で大体の見当はつきますが、まずは脳に異常がないことを確認する必要があるので、MRIによる画像診断を行うことが多いのです」と話すのは、番町診療所(東京都千代田区)の山田正文院長。
脳神経外科、一般内科、麻酔科の看板を掲げ、MRIなどの画像診断設備を持つ同診療所は、頭痛を訴える患者が多く受診するが、そのうち2-3割が後頭神経痛と診断されるという。
初診で訪れたときの患者の不安は大きいが、画像で見て異常がないことがはっきりすれば、それだけで安心して痛みが治まるケースも珍しくない。
「まれに脳 腫瘍(しゆよう)があって神経を刺激していることもありますが、多くは頭を打った衝撃や加齢による頚椎や骨の変形、炎症などが原因。あくまで神経痛の一種なので心配することはありません」
治療は、痛みの原因疾患の具合を見ながら行われる。例えば脳腫瘍が原因であれば、腫瘍の治療を優先し、変形性頚椎症のような整形外科領域の疾患が原因のケースも、そちらの治療をしてしまえば、大半は神経痛も消えてしまう。
「『神経ブロック』という局所麻酔に少量のステロイドを入れた薬を注射すれば痛みはピタッと止まります。あとは痛み止めの飲み薬を使って経過を見ていくことになりますが、発症から治療開始までの時間が長い人ほど神経ブロック注射で一度痛みを止めてしまうと、それきり再発しないことが多い」と山田院長。
ただ、片頭痛や緊張型頭痛という、他の頭痛との判別が難しい。
「片頭痛は 閃光(せんこう)のような前兆があったり、緊張性頭痛は常に肩がこっていたりと、それぞれの頭痛の微妙な特徴を勘案しながら診断をしていきます。そのため確実な診断のためには問診と画像による総合的な検証が不可欠です」
しかもこの病気が面倒なのは、似た症状の疾患が複合的に発症していることも多いという点。それだけに経験豊富な医師による診断が望まれる。
さらに問題点として山田院長が指摘するのが「痛みの悪循環」だ。
「原因が何であれ、まず“頭痛”という形で痛みが起きます。それを不安に感じてストレスが発生すると、今度はそのストレスによって交感神経(自律神経の一種)が優位になります。そうすると血管が収縮して首や後頭部の血流不全を招き、筋肉が腫れてさらなる頭痛を招く。この悪循環は後頭神経痛に限らず、神経痛全般に共通していえることです」
ひとたびこうした悪循環に陥ると、身体と精神の両面からの医学的アプローチが必要となるのだ。
少なくとも痛みそのものは、ペインクリニック(麻酔科)での治療で確実に抑えることが可能であり、また脳腫瘍という最悪のケースを否定する上でも、こうした頭痛に思い当たるようなら、一度検査を受けておくべきだろう。
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■後頭神経痛になりやすいタイプ
・ストレスが多い
・片頭痛や緊張型頭痛と診断されたことがある
・姿勢が悪い
・背骨や 脊髄(せきずい)、腰椎などの病気や変形がある
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■後頭神経痛の主な症状
・後頭部の一部や全域が締め付けるように痛む
・目の奥が痛む
・耳の後ろあたりが痛む
・ブラシで髪をとかすと痛む
・頭を動かす運動や、とっさのくしゃみで後頭部が痛む
・寝ていると枕が当たっている部分が痛む
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■「頭痛」第1回=「脳卒中の頭痛」
■「頭痛」第2回=「偏頭痛の悩み」
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トラックバック時間: 2007年10月25日 16:43
