この記事を読む方におすすめの記事
今!気になるレビュー
デジタル化環境でもジブリの“こだわり”健在
【ゲーム/デジタルエンタメ】
世界のアニメ界をリードするスタジオジブリの最新作「ゲド戦記」=写真上=が29日公開された。宮崎駿監督の長男、吾朗氏の初監督作として話題の作品だが、従来のセルアニメをデジタルに移行したフルデジタル環境で制作されている点も注目だ。その制作の舞台裏とシステムを、同社システム管理室の北川内紀幸室長が語った。(2006.07.31紙面掲載)
先月末、日本ヒューレット・パッカード(HP)主催のイベントに出席した北川内氏は、フルデジタルに至った経緯について「1997年に公開された『もののけ姫』の制作中から、デジタル化を考えるようになった。理由は、国内の良質なセルや絵の具の入手が困難になったためで、99年にフルデジタルに移行した」と説明した。
フルデジタル環境では、鉛筆描きの原画(人物など)をスキャナーでデジタル化してコンピューターに読み込み、画面に表示された原画に沿ってペン入力で色を塗る。「原画の線や質感を損なってはいけないので、スキャンには細心の注意を払う。破損を避けるため、原画は手で1枚ずつスキャンしている」と北川内氏。デジタル化されてもジブリの“こだわり”は健在、というわけだ。
背景も手描きで描かれるが、大判の紙の描かれるため、デジタルカメラを使った独自開発の巨大スキャナーで読み込み、最後に原画との合成処理を行うという。
従来、絵の具による色塗りは、乾かすための時間が必要だったが、「デジタル化で、この分の作業時間が短縮できた」と北川内は話す。そのうえで、「これまでの技法を生かしつつ、デジタル化の利点をさらに追求したい」と締めくくった。
ところで、ジブリのアニメ制作者たちが使用しているのは、日本HPのパーソナル・ワークステーション(xw8000)だ。高品位な映像や動画制作など、高い負荷がかかる作業を想定して設計されたコンピューターで、高性能なCPUやグラフィックス処理機能を備えている。従来はアニメーションや映像編集、設計などの分野のクリエーターたちの“専用機”的な趣が強かったが、一昔前に比べて価格が手ごろになったこともあり、最近は一般のビジネスや家庭で利用される機会も増えているようだ。
日本HPのパーソナル・ワークステーションの場合、入門機の「xw4300」=同下=で10万円程度からなので、個人でも気軽に購入できる。入門機でも、動画などのブロードバンドコンテンツを快適に表示できるパワーがあるため、とくにネットゲームの利用者には人気が高いようだ。
また、画面上でいくつものソフトやデータを開いても安定して作業が行えることから、作業効率を重視する企業や個人のデートレーダーらが導入する事例も増えている。趣味で高解像度の写真を画像処理したり、動画編集を行うためにパソコンからワークステーションに乗り換える人もいるという。
通常のパソコンと比べて本体は大きめだが、シンプルでも安定したコンピューター環境がほしい人には魅力的なマシンといえそうだ。
関連記事
トラックバック
ジブリのアニメ、いいですねぇ。何歳でも楽しめる。そのジブリのアニメ製作に使われて
トラックバック時間: 2006年08月15日 17:44
