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あなたを襲う1億ボルト、雷はこう避けろ!
【ビジネス特報】
東京・板橋区で会社員が出勤途中に落雷に遭い死亡した。都心で暮らしていると、ついつい落雷とは無縁と思いがちだが落とし穴はある。1億ボルトという高電圧が突然襲ってきたら…あなたはどうする?(2006.08.11紙面掲載)
【直ちに4m以上離れろ!】
落雷を避けるには、自動車、バス、電車、鉄筋コンクリート建築の内部など、全体的にシッカリした電気の流れやすい物体に囲まれた場所にいればひとまず安全だ。決してやってはいけないのが高い木など高い物体の下に逃げ込むこと。
「高い木などのそばにいると幹や枝から人体へ雷が飛び移る“側撃”を受ける。被害のダメージは直撃と同等です」と警告するのは、雷放電を専門に研究する大阪大学大学院工学研究科の河崎善一郎教授。
死亡した会社員もこの側撃に遭った。雨を避けようと公園内にあるトイレに逃げ込もうとして、木の真下を通った瞬間だった。
河崎教授は「とくに避雷針設備のない高い物体(樹木など)の近くにいたら、直ちに4m以上離れることが重要。次いで安全な空間に避難するように」と警告する。
【ドーナツエリアへ緊急避難だ!】
高い物体ほど落雷を引き寄せる。近くに安全な避難場所が見当たらないならば、その性質を利用して安全性を確保するしかない。
「高さ5m以上30m以下の高い物体があれば、そのてっぺんを45度以上の急角度で見上げる範囲は保護範囲といわれます。この円内で、物体から4m以上離れ足をそろえてしゃがんでいれば比較的安全」。
高さが30m以上の場合、その足元から4m以上、30m以内のドーナツ状のエリアが安全性の高い場所と考えていい。
また雷をひきつける避雷針と同じ効果があり、電気をよく通す導体でできている配電線や送電線の下も安全とされている。鉄筋の入ったコンクリート製の電柱も電気を流しやすく側撃の可能性が極端に小さい。ただしこの場合も2m以上は離れるようにしよう。
【迷信に惑わされるな!】
身につけている貴金属を外せばひとまず安全と思われがちだが、「金属の有無に関係なく人が屋外に立っていれば、その危険度は変わらない」(河崎教授)。
落雷を避けるのに、とにかく大切なのは低姿勢でいること。また、雨が降っていても傘はたたんで避難する。加えてゴム長靴やレインコートなどの絶縁の効果は、強力な電圧の雷には何の役目も果たさないことを十分理解しておきたい。
【ゴロゴロはもう危険!】
またこの季節、海や山などに出かける人も多いだろう。雷の多い地域に出かける際は、雷雲の発生をいち早くキャッチし、すぐに避難できる態勢を整えておくことが重要になる。
「雷鳴の聞こえる範囲は10㎞ほど。雷の落ちる範囲も10-15㎞なので、かすかでもゴロゴロ聞こえた時点ではも
う危険信号」(同)。さらに落雷は、雨や雷鳴がなくても突然発生することがまれにある。こんな時に有効なのがラジオ。
「AM放送を受信していると、50㎞離れていてもガリッガリッという雷の電波雑音が入ってくる。警報のように、この雑音の間隔が次第に短く、激しく連続的になるほど雷が近づいてきます」。ちなみにFM放送では雑音が非常に小さいので、雷対策ではAM放送にかぎる。
山や海ではBGM代わりに着けておき、ゴルフ場ならイヤホン式のカードラジオを持参するといいだろう。
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《直撃を受けたら8割が死亡》
ある調査では、落雷の直撃を受けた人の約80%が死亡している。助かった20%のうち半数近くは応急処置などで救われている。落雷を受けた人に対する応急処置は、まず心拍と呼吸を確認して、停止していたら救急車が来るまで心臓マッサージと人工呼吸を繰り返すことに尽きる。しかし、一般に4分経過すると蘇生(そせい)の確率は2分の1、10分たつとゼロに近いといわれている。「一般の人で実際にこの心肺蘇生法を的確に行える人はまだ少ないのが現状」と落雷被害に詳しい大橋正次郎医師(外科)は話す。
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トラックバック時間: 2008年08月07日 11:13

