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スポーツ医科学科で救急救命士を養成「国士舘大学」
平成12年、国士舘大学体育学部にスポーツ医科学科が誕生。4年制大学で日本で初めて「救急救命士」国家試験受験資格を取得できる学科として注目を集めている。
「119番通報で出動した救急車が病院に到着するまでの所要時間は通常15―20分。その間に適切な救命処置をすれば助かるはずの命は年間数万件とも…。病院前医療の充実が急務です」と、田中秀治教授 (48 )。
以前は、救急隊員による応急処置は限定されていたが、平成4年に導入された救急救命士の資格を取得すれば、気道確保や薬剤投与、輸液処置など救急救命処置に関する医療行為を医師の指示のもと行うことが可能。それでも、現在、消防署で働く救急救命士は1万5千人余で必要人員の半分にも満たないという。
スポーツ医科学科では、種々の基礎・臨床医学課目や救急医学に加え、人間のさまざまな病気の状態をコンピューターで再現できる「患者高度シミュレーション人形」や「高規格救急車」、「カットモデル救急車」など最新機器を使った実習で、救急現場における対応や措置を学ぶことができる。
「他にも、東京都内の医科大学や東京消防庁の協力を得て、救急車に同乗実習や病院実習を実施。プールや海、山岳地域イベントに医療スタッフを派遣し、救助実習や救命措置講習も行っている。日頃から繰り返し訓練を積んでいるからこそ、緊急時に適切な対応が取れるのです」
実際、イベント会場などで倒れていた人に救命措置を行い、消防署から表彰された学生も複数。3月の救急救命士試験には4年生149人が受験し、140人が合格。合格率94%を記録した。
平成15年には世界で唯一の救急救命士の大学院を開設。救急救命に関するより高度な医学的知識と技術を習得する「救急救命システムコース」をはじめ、「社会システムコース」、「コンディショニングシステムコース」の3コースを設置。今年4月から現役の救急救命士や看護師など医療従事者を対象にした1年制大学院もスタートした。
「救急医療は日々進歩しているが、救命士がスキルアップしたくても体系立てて学べる場がほとんどなかった。本学では現役の医師や救命士が教員となり、最先端の医学知識や処置技術を指導している。しかも、院生の仕事のシフトに応じたカリキュラムを設けているので効率的に学べます」
学部では即戦力として働ける人材養成、大学院では救急現場学という新たな学問体系の構築、そして1年制大学院では救急のプロたちのスキルアップと、救急の現場を担うトータルな教育が行われていた。(2006.08.22紙面掲載)
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【国士舘大学】
07年に創立90周年を迎え、世田谷・梅ヶ丘に新キャンパスを建設中。また、来年4月に工学部を「理工学部理工学科」に改組、現行の4学科から1学科6学系(機械工学、電子情報学、建築学、都市ランドスケープ学、健康医工学、基礎理学)の新教育システムを採用。理工学という広大な教育分野を結びつけ、幅広い教養と知識に裏付けられた視野の広さと対極的な判断力を養いながら、自らの夢を実現するための専門性を高めることが目標。受験の際、学系を指定する「セレクティブタイプ」と2年次進級時に決める「フレキシブルタイプ」が選択できる。
世田谷区世田谷4ノ28ノ1、電話03・5481・3211(入学課)
