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株式投資に必要なのはソフトよりも「先読み」
最近、株式投資のための面倒くさい方程式をたちどころに処理してくれるソフトが多数出回っている。しかし、そうしたソフトを使えば使うほど必要になるのが、「先読み」の力だ。
この手のソフトは、企業の今後の「見通し」をもとに、
(1)将来どのくらいもうかるか
(2)その儲けを現在価値に置き換えた場合、いまの株を買うのが得か損か
―をはじき出すものだが、その「見通し」(=先読み)だけは自分で考えなければならない。
「先読み」の参考となる情報はいろいろあるが、これが正解という情報はない。結局は投資家の直感に頼らざるを得ないのだ。
では、その直感は投資経験で磨かれるのだろうか?
それも疑問だ。というのも、私の友人で投資歴30年のファイナンス専門家がいるが、最近はとくに堅い。超確実な株にしか手を出そうとしない。彼の最近の口癖は「ねらい目は製造業だよ。不動産をたんまり持っている昔かたぎの技術屋が経営している企業がいい。IT産業は不安定でダメだ」の一点張りである。
そんな彼が、おもしろい話をしてくれた。
「ダメになったといっても、ちょっとテコ入れすればまだまだイケる製造業は多い。正しい経営方針を与えた途端、業績がV字回復する製造業はごろごろある」
実際に彼は、持論を実践して儲けている。目を付けた企業に経営のアドバイスをして、成功報酬を受け取っているのだ。そのカラクリを尋ねると、「ははは、簡単さ」と笑って話してくれた。
「まず、その会社に半年ほど行って優秀なヤツを探す。どんな会社にも必ず、将来のビジョンを持ち合わせているヤツがいる。で、そいつに『この会社はどうすればいいか?』と聞くんだ。社内では聞いてくれる人間がいないから、一生懸命オレに話してくれるよ。それをオレが書類にまとめて上層部に提出する。社内には耳を傾けないが、外部の声は素直に聞く、というのがたいていの経営者だからね。オレがプレゼンすれば、手のひらを返したようにGOサインが出る」
彼のような“企業再生人”は今後ますます増えるだろう。そして、彼らのノウハウをWeb2・0的にネットで公開すれば、さらにさまざまな意見が集約され、「企業復活マニュアル」が完成する。これこそが、真の「先読み」なのかもしれない。(2006.11.06紙面掲載)
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トラックバック時間: 2007年01月03日 13:32

