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インド通を気取って誘える店

shoku20061115_01.jpg なんでここ数年、南インド料理店が増えてきたのか、長くその理由がわからなかった。だが、神谷町「ニルヴァナム」のマダム、ヴィーナ・ラジさんに聞いて腑に落ちた。「インドのシリコンバレー」と呼ばれるインド経済の中心地、バンガロールが南部にあり、多数の関係者が来日しているからなのだ。
 彼の地では建築の勉強をしていたラジさんだったが、投資銀行に務める夫君の関係で来日して5年目。当初は日本人の友人たちにカレーを教えていたが、あまりに好評なので店を開いたのが昨年の10月のこと。

 「日本人はインド料理というとナンとタンドールチキンとバターチキンカレーを頼みますが、これはみんな北インドの料理なんです。うちでも商売上、この3品だけはメニューに載せていますが、本当はそれ以外の料理を味わってほしい(笑)」
 グランドメニューにはチキン8、マトン3、フィッシュ4、野菜11種類ものカレー料理が載り、コースも3000円からあるが、南インド料理の基本はココナッツと米、と話すラジさんのおすすめは「アンドラマトンカレー」(1500円)。
 イスラムの影響の強いアンドラプラデシュ州で食べられているココナッツミルクと10種のスパイスを使った辛いカレーだ。米や豆を発酵させたパンケーキ「プレーンドーサ」(1100円)、ケララ州名産の渦巻パン「パロータ」(300円)とともに食べれば気分はすっかりインド人。
 「南インドは5州あって州ごとに独自のカレーを持っています。ケララ州は海に近いので魚料理が有名だし、タミルナードはベジタリアンが多い。ゴアはポルトガルの影響を受けた料理が多く、カルナタカは山と海の料理が自慢です。うちではそれぞれの州の料理を作れるシェフがいますから、南インドの本物の味を楽しめますよ」
 インド通を気取ってディナーに誘う前にランチで試すのもいい。というのは1100円のバイキング形式で代表的なカレーが食べられるからだ。ただし周囲は外国人ばかり、インド経済の強さを見せ付けられますぞ。

東京都港区虎ノ門3ノ19ノ7 大手ビル2F 電話03・3433・1217(2006.11.16紙面掲載)

投稿日: 2006年12月01日

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