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常識覆すニキビ新治療生み出した名医

■ブラックジャックを探せ!
芦屋柿本クリニック柿本香さん(42歳)‐皮膚科‐
 「ウチの患者さんは夕刊フジの読者も多いんですよ」と笑う柿本院長。確かに“肌荒れ”はビジネスマンにとって欠点にはなっても自慢にはならない。いい大人がニキビ面では、得意先にも顔を出しにくいというものだ。
 クリニックは、「あのころにきちんとケアしていれば…」と後悔するサラリーマンやOLの駆け込み寺的存在。

 「従来のニキビ治療の考え方は、徹底的に洗顔して汚れを取り去る―というものでした。私も大学ではそう教わったし、今でもそれを実践させる皮膚科医は多い。でも、実際にはあまり洗顔しすぎると、皮膚の表面の乾燥が進んで弾力がなくなってしまう。ニキビの素である脂分が固い表皮に邪魔されて外に出られなくなってしまい、かえって症状を悪くしてしまうことが多いんです」
 そこでニキビ患者の皮膚の水分量を調べたところ総じて低い値で、中には正常な人の十分の一程度しかない人もいたという。この結果を受けて、柿本院長は治療法を根本的に考え直すことになる。
 「激しく洗うのではなく、保湿を最優先して表皮を軟らかくし、内部の脂分は細い針とピンセットで搾り出す―という方法に切り替えたんです」
 ちなみにこの「脂分を搾り出す」という作業、自分の爪でやると皮膚の損傷が激しく跡になってしまう。熟練した医師に任せないと痛い目に遭うので要注意。
 もちろん最近流行のケミカルピーリングやレーザー治療などにも対応。若い患者も多いことから可能な限り保険診療で対応してくれるところも、柿本院長が高い信頼を集めるゆえんだ。
 「最初は異色の治療法と思われていましたが、最近ではこれを導入する皮膚科医も増えてきたようです」と笑う柿本院長。
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かきもと・かおり
 1964年兵庫県西宮市生まれ。90年大阪医科大学を卒業後、同大附属病院、済生会茨木病院などを経て97年に開業し理事長兼院長。日本臨床皮膚科学会、日本皮膚外科学会、日本美容外科学会、日本抗加齢医学会などに所属。医学博士。趣味はプロ野球観戦(阪神ファン)。(2006.11.28紙面掲載)

投稿日: 2006年12月13日

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