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「世代間最終戦争」立木信著

book20061130_01.jpg 日本の少子化はすでに1974年、30年も前から始まっていた。にもかかわらず、世間が人口減少について問題にし始めたのはつい最近のことで、政府にいたっては今年になってようやく05年から人口は減っていると認めた。なんだか、ずいぶんのんびりした話だ。

 「お年寄りは弱者である」、という定説をこの著者は否定する。たとえば年金。厚生年金は夫婦2人で月額約23万円支給されているが、じつはこれは大卒初任給の平均(20万円)よりも高い。現役世代の生涯平均年収が800万円だとすると、社会保険料は年間110万円にもなる。それを35年間支払い続けて、約4000万円。これ全部、「弱者」である「お年より」へのささげものである。
 それでもわれわれ現役世代は「しようがないか」と思うが、下の世代はどうなるか。実際にドイツやイギリスでは世代間格差で暴動も起こっている。やがて日本でも…。(東洋経済新報社・1575円)(2006.11.30紙面掲載)

「世代間最終戦争」

投稿日: 2006年12月18日

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