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カブドットコム証券「夜間取引」の利点と注意点

 師走に入り1万6000円台後半まで戻してはいるものの、さえない状況は否めない株式市場。個人投資家の熱意も冷め気味で、ネット証券各社の口座数増加にもブレーキがかかっている。そんななか、カブドットコム証券(http://www.kabu.com/、電話0120・390・390)が9月から始めた夜間取引「kabu.comPTS」が健闘している。

 この取引の特徴は、東証などと同様のオークション方式で売買注文を成立させていること。したがって、株価は需給に応じて変化する。取引時間は午後7時30分―同11時59分。就業後のサラリーマンも参加でき、「米国市場の動きにリンクした取引も可能」(同社常務執行役・臼田琢美氏)という。現在、取り扱い銘柄数は1000。その中には、ETF(上場投信)やREIT(不動産投信)といった人気銘柄も含まれる。
 サービス開始から約3カ月たち、1日当たりの注文件数はおよそ8000件。出来高は5― 10万株。まだ“成長途上”ではあるが、たとえばソフトバンクが東証取引終了後に「予想外割引」を発表した10月23日の夜は出来高が約22万株と急増した。
 「通常なら翌朝の東証で取引されたのが、夜間取引に流れてきたのでしょう。このように、ザラ場以降の材料にも対応できるのが夜間取引のメリットです」(臼田氏)
 また、企業の決算前や権利確定日にも夜間取引は有効だと臼田氏は言う。「東証の取引は午後3時で終了するので、これを逃すと株は買えず、優待や配当の権利は取れません。しかし夜間取引なら、この時間帯で購入できるかもしれません。反対に夜間を利用して、昼間より高く売れる可能性もあります」
 約定手数料は、1000万円以下で378円(キャンペーン価格)。日中の取引より割安になるケースも多い。取引のランキングや夜間取引の市況情報はウェブサイト上で確認できる。
 「さらに、夜間取引全取り扱い銘柄から、取引所終値より優位な気配が出ている銘柄を抽出でき、『安く買える』『高く売れる』銘柄が一目で分かるようになっています」(同)
 ただ、注意点もある。オークション方式なので、売りと買い注文が同一価格で出合わないと当然ながら約定しない。個人投資家は何か材料が発表されると、片方の注文に集中する傾向がある。また、取引量が少ない銘柄だと、約定の確率は低くならざるを得ない。
 そのため同社は、三菱UFJ、ゴールドマン・サックス、BNPパリバの3社に、同夜間取引への参加を打診している。これが実現すれば、機関投資家の参加も増加し、出来高も増えると予想される。
 参加したい人は、夜間取引のメリットと注意点をしっかり認識したうえで、上手に活用してほしい。(2006.12.21紙面掲載)

投稿日: 2007年01月10日

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