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映画決めゼリフ「LIMIT OF LOVE海猿」

一緒に空を見よう
LIMIT OF LOVE海猿 テレビドラマでも人気があったシリーズの最終章となるこの映画。思った以上に泣かせる。
 海上保安官の機動救難潜水士・仙崎(伊藤英明)は、同僚の吉岡(佐藤隆太)と鹿児島沖3キロの海上で座礁した大型フェリー船の乗客を助けに船に乗り込む。ところが2人は、身重の女と足を怪我した男と共に、船の奥深いところに取り残されてしまう。

 上階は火の海。下からは浸水した水が迫ってくる。4人の沈没していく船からの脱出劇が始まる。
 中島梓が『文学の輪郭』という論文で、ドラマツルギー(物語性)とイデオロギー(観念性)という2つの座標軸で文学の評価を試みたが、映画に当てはめてみると、この映画は、イデオロギーはゼロに近いが、ドラマツルギーは100%だ。良くできたハナシにまんまと乗せられ、ハラハラドキドキ、手に汗握り、ついにぽろりと涙してしまうのだ。
 このセリフは、事故対策本部の責任者となった仙崎の元上司・下川(時任三郎)が、絶体絶命の仙崎に向かって言う。
 弱気になる仙崎はこの言葉を噛みしめてガンバルのだ。
 こんなクサイ言葉を自分の部下に発したら、キモチ悪ぃ―と言われるのがオチだが、虚構を楽しむドラマには感動スパイスになっている。
 2006年5月公開。本編1時間57分。発売・ポニーキャニオン、3990円=スタンダード・エディション。(2007.01.04紙面掲載)

「LIMIT OF LOVE海猿」

投稿日: 2007年01月26日

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