TOP健康 > 今年は飛散量少ないはずなのに花粉症が重症化する?

今年は飛散量少ないはずなのに花粉症が重症化する?

kenko20070110.jpg 今年はスギ花粉の量が少ない―。花粉症患者の間ではそんなうわさが流れている。
 「今年の飛散量が少ないというのは本当です。史上最大級の飛散量を記録した一昨年に比べて、昨年は十分の一程度でした。今年はさらに昨年の7割程度とみられています」と語るのは、東京・港区にある山川耳鼻咽喉科医院の山川卓也院長。

 専門家のお墨付きももらえて、今年は安泰―と考えるのは早計だ。今年同様、飛散量の少なかったはずの昨年、山川医師の患者でひどい目に遭った人がいるのだ。
 都内の会社員Kさん(36)はスギ花粉症歴6年。アレルギーのレベルも6段階の中で2。この数値は0は陰性、1で疑陽性となり、2以上が陽性と診断される。つまりKさんは花粉症の中でも一番軽度な分類なのだ。かなり大量に花粉が飛んだときには鼻水やくしゃみが出ることもあるが、よほどのことがない限りマスクもしない。症状が出たときだけ市販の鼻炎薬を使う程度だ。
 そんなKさんにとって、昨年の飛散量などは相手にならない。ハナから何の対策も講じることなくシーズンインした。
 ところが、花粉の本格飛散が始まった2月中ごろから、くしゃみと鼻水が止まらなくなった。例年ならこの時期には顔を真っ赤にしている重症患者の上司が、「今年はラクだね」などと涼しい顔をしている横で、Kさん一人がティッシュの箱を抱えて鼻の頭を真っ赤にしている。
 「じつはKさんの花粉症は、秋ごろから始まっていたんです」と山川医師。それによるとKさんの家では、前年の夏に小型犬を購入し、家の中で飼っていた。犬を飼うとそのフケを餌にするダニが発生する。そのダニに対するアレルギーで、Kさんは秋ごろから軽い鼻炎症状が出ていたのだ。そんなところに、軽いとはいえもともとアレルギーを持っていたスギ花粉が入ってきたため、アレルギー反応のスイッチが入ってしまい、“花粉症全開”に。
 「重症の人は花粉の量に関係なく十分な注意をしますが、比較的軽い人はあまり気にしない。そんな人によく見られるケースです」(山川医師)。
 山川医師に指摘されて、まずは犬のシャンプー。フローリングを掃除して、布団と毛布もクリーニングした。並行して薬による治療を行ったところ、花粉飛散終了を待たずに症状は消えていった。
 Kさんはダニアレルギーが原因になっていたが、他にも要因はいろいろ考えられる。ハウスダストやスギ以外の花粉で鼻炎を起こしていると、わずかな花粉でも症状を大きくしてしまうことがある。
 昨年痛い思いをしたKさん。今年は周囲が油断しまくっている中で、一人ネットで花粉症情報を集めているという。(2007.01.10紙面掲載)

投稿日: 2007年01月29日

トラックバックURL:

ちょいワルフジBLOG

最新記事

夕刊フジBLOGから

コラボ企画

オススメサイト

夕刊フジBLOGモバイル

  • http://yfuji.jp/
    夕刊フジBLOGモバイル
  • 携帯も夕刊フジBLOGモバイル