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「内視鏡」世界シェア7割のオリンパス
オリンパスといえば、カメラメーカーのイメージが強いが、実は昭和25年に世界で初めて胃カメラを実用化させた会社なのだ。ちなみに写真上は第1号の「ガストロカメラⅠ型」。
この胃カメラ、先端に撮影レンズ・豆ランプ・フィルムを装備した管を患者の胃に挿入し、手元の操作部でランプによりフィルム面に像を露光させ、フィルムの巻き上げができるという構造。
直接像を観察できないから明かりを頼りに撮影し、検査後にフィルムを現像して診断した。それにしてもこの太さ、検診を受ける人も、さぞや大変だったのでは…。
接眼部をのぞきながら直接観察できる「ファイバースコープ」が登場したのは1960年代。これが体内を視る内視鏡に発展することになる。
内視鏡は、高屈折率のグラスファイバーの周囲に、低屈折率のガラスをコーティングしたガラス繊維を多数本、規則正しく束ねることで像を伝達する仕組み。これにより挿入部の太さの選択が広がり、適用できる臓器の拡大や、診断から治療への発展に寄与した。80年代には、半導体技術の発展で、管の先端にCCDを搭載し、テレビモニタで像を観察する「ビデオ(電子)スコープ」が登場。広く普及している。
平成18年発売の「イーヴィス ルセラ スペクトラム」=写真下=は、青・緑・赤の幅広い波長帯域の光(白色)を当てる従来の内視鏡とは異なり、青と緑のそれぞれの狭い帯域の光だけを当てることで、粘膜表面に表れにくい粘膜表層の毛細血管を強調標示する機能を搭載。より早期にがんを発見するためのサポートツールとして医療機関で注目を集めているが、さすが内視鏡で世界シェア7割を持つ企業だけのことはある。 =(文中敬称略)(2007.01.16紙面掲載)


