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囲碁の編集に読書が役立った―月刊「囲碁」竹澤秀実編集長

 大学の囲碁クラブで碁に熱中、アマ四段(現在は六段)にまでなり、卒業後、希望して今の職場(誠文堂新光社)に入り33年。本をじっくり読むようになったのは就職してからですね。
 それも父の蔵書から取り出した松本清張の「点と線」が最初。インパクトがあってぐいぐいひきこまれました。それから10年後ぐらいに読んだ「日本の黒い霧」が最も好きですね。

 清張作品をほぼ読み終えて、次に移ったのが司馬遼太郎。「坂の上の雲」(文春文庫)がきっかけです。時代背景と個人の密着の描き方が素晴らしい。いきなりこんな大作を読んだのは、通勤時間が3時間と長く、短編小説では持たないから(笑)。
 女房が買った本を借りて読んで好きになったのが藤沢周平。澄明な感じがいい。現代小説はとっぴな所がありなじめないのに比べ、時代小説は受け入れやすいですね。
 プロの棋士が言った言葉をアマチュアの方にいかに文章で伝えるかが最大の仕事ですが、読書は役立っていると思います。碁人気が衰退する中で、子供たちにもゲームに満足せず、自分で考え、表現する囲碁のよさを分かってもらいたいですね。(月刊「囲碁」編集長)(2007.02.13紙面掲載)

投稿日: 2007年03月06日

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