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ビスタ“乗り遅れ”日記(11)―パワーアップした「検索機能」
「フリップ3Dは“こけおどし”」だとか、「速くなった起動と終了は、従来のスタンバイを言い換えただけ」など、ビスタへの期待を幻滅させるような記事を続けたので、今回は「ビスタのよいところ」にスポットライトをあてたい。以前にも少し書いたが、ビスタになって飛躍的に進化した「検索機能」について紹介しよう。
夕刊フジにも寄稿しているアスキー取締役の遠藤諭さんは、月刊アスキー誌のコラムに「ビスタは“検索OS”ともいえる」と書いている。まさにその言葉通りで、ビスタではスタートメニューの下=画面写真=から始まって、各ウィンドウやアプリケーション画面上のあらゆる場所に検索窓が用意され、さまざまな局面で検索ができるようになっている。
スタートメニューの検索窓では、フォルダやファイル名だけでなく、ファイル内に含まれる文字列(テキスト)をもとにした検索(全文検索)ができる。また、インターネットの検索サイトと同様、間にスペース(空白)を入れることで複数の検索語を使った検索(and検索)も可能だ。
また、この連載の7回目でも書いたように、検索機能を使ってプログラムも呼び出せる。スタートメニューの検索窓にプログラム名、たとえば「ペイント」と入力すると、ペイントという言葉を含むテキストファイルなどとともに、プログラムの「ペイント」も検索結果一覧に表示される。そのプログラム名をマウスで選択すれば、ペイントが起動する。「すべてのプログラム」一覧の中からマウスで階層をたぐって目的のプログラムを選択する従来の方法に比べると、格段に速くプログラムを起動できるようになったのだ。
“検索OS”としての面目躍如とも言えるのは、検索スピードがやたらと速いことだ。これは、事前にファイルのインデックスを作成する作業が行われるためだ。このインデックスをもとに検索するため、目的のファイルが瞬時に見つかる仕掛けになっている。
膨大な情報が蓄積されているインターネット上で効率よく目的のサイトやコンテンツにアクセスするには、検索の速度と精度がなにより重要だ。それと同様に、使えば使うほどデータが蓄積されていく個人のパソコンも、いかに素早く正確に目的のファイルを見つけるかが重視される。ビスタはそうしたユーザーの利用形態に合わせて、“検索OS”としての機能を強化したわけだ。
ビジネスマンが書類などの探し物に費やす時間は年間で150時間にもなる、という調査結果もある。パソコンが仕事の中心的な道具になって以降、パソコン内のファイルも“探し物”の対象となっているはずだ。ビスタの強力な検索機能によって、従来の無駄な時間を少しでも省けるとすれば、OSの乗り換えも悪くないかもしれない。
ビスタでは、検索語を1文字入力するごとに検索結果を絞り込んでいく「インクリメンタルサーチ」と呼ばれる検索方法を採用。この例では検索窓に「Di」と入力しただけで、「Di」を含むファイルがピックアップされている
(2007.03.08紙面掲載)
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