この記事を読む方におすすめの記事
今!気になるレビュー
コーエー、任天堂やバンダイと積極コラボのワケ
次世代ゲーム機のシェア争い第1ラウンドは、予想通り任天堂の圧勝だった。そのせいか、世間はまったりと「Wii」を楽しんでいる雰囲気だが、ゲーム業界内では“巻き返し”の機運が高まっている。
とくに注目を集めているのが、大手ソフトメーカーのコーエーだ。最近の同社は、他社とのコラボレーションビジネスを強化している。
今春発売予定のニンテンドーDS用ソフト「しゃべる!DSお料理ナビ まるごと帝国ホテル」は任天堂、発売中のプレイステーション(PS)3用ソフト「ガンダム無双」はバンダイナムコゲームス、そしてWii用新作RPG「オプーナ」は「ドラゴンクエスト」のデザインを手がけたアルテピアッツアとそれぞれタッグを組んだ商品だ。
話題性のあるタイトル発表の時期が重なったことについて、襟川恵子同社名誉会長は「『ガンダム無双』以外は、偶然です」と説明するが、コーエーはそれぞれのタイトルで製作発表会を実施するなど、かなり気合が入っている。

そのかいあってか、「ガンダム無双」の売り上げは30万枚を突破。伸び悩むPS3市場では期待の星となっている。ある関係者は「(バンダイの人気キャラクターとコーエーのヒットゲームを組み合わせた)『ガンダム無双』はヒットして当然の商品。両社の経営陣は、30万枚ではまだ物足りないと考えているに違いない」と語る。
別の事情通は「PS3が当初の予定通り昨年5月に発売されていれば、翌年春には100万台の市場ができていると両社の経営陣は予想していたのでしょう。そこで『ガンダム無双』の発売をこの時期(今年春)に設定したのです。“延期厳禁”という態勢で開発していたようです」と舞台裏を説明する。
予想外のPS3発売延期で目算が狂ってしまったことで、逆にコーエーはアグレッシブになっているのかもしれない。前出の関係者は「襟川名誉会長らコーエー幹部の危機感はそうとうなものです。Wiiのヒットで業界は大きく変化しており、コーエーも生き残りをかけてあらゆる可能性を探っている最中です」と言う。
コーエーの動向には業界も大いに注目している。
「ガンダム無双」の発表会。左からバンダイナムコホールディングス・高須武男社長、コーエー・襟川名誉会長、ソニー・コンピュータエンタテインメント・久多良木健会長(2007.03.19紙面掲載)

