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作家・井沢元彦氏が案内する「風林火山ツアー」開催!
風薫る5月も迫り、旅には最適の季節になってきた。NHK大河ドラマ『風林火山』ゆかりの土地を訪れるのもいいだろう。本紙は『再発掘人物日本史 風林火山編』を好評連載中の作家、井沢元彦氏と行く歴史ツアー(http://www.yukan-fuji.com/seminar/archives/2007/04/post_9.html)を募集している。見どころ、聞きどころ一杯の信玄ツアー。井沢氏が歴史探訪旅の魅力を寄稿してくれた。
《歴史の旅》
日本は「歴史資源」に恵まれた国である。
世界の中には、ほんのわずかの歴史しかない国もあるし、古い割には史跡や名勝が少ない国もある。しかし、日本は世界有数の長い歴史を持つ国であり、国のあちこちに昔のものがそのまま残っている。そもそも「歴史大河ドラマ」の題材が日本国中にあることも、そのことを示していよう。
今回は「風林火山」にちなむ武田家の興亡をたどる旅になる。大河ドラマ放映中の史跡巡りの楽しみは、旬の味が楽しめることである。
史跡とはまさに「歴史の痕跡」であって、「痕跡」であるがゆえに全部が残っているわけではない。「足跡」を見てどんな人物だったのか想像する楽しみというわけだ。 しかし、ドラマは実際に歴史上の人物や建築物を再現しなければならないために、その最中には歴史がまさに生きたイメージとしてとらえられる。しかし、それだけでは「本物」ではないから、本物の史跡も合わせて行く。つまり歴史を立体的に楽しむことができるわけだ。
《武田家の興亡》
このツアーではまず、まさに「旬」の『風林火山博』(主催・甲府市)に行く。ここで武田家興亡のドラマの基礎的知識をイメージとして握んで頂きたい。
そして第一日は、武田家の興隆をたどる旅になる。
武田神社は武田信玄いや信玄公を神として祭る神社だが、実は武田家の本拠地であった躑躅ヶ崎館(つつじがさきやかた)の跡でもある。
武田の栄光はこの地と共にあった。恵林寺も武田家の菩提寺として、その栄光を支えた。
武田家が信玄の息子の勝頼(由布姫の子)の代に織田信長に攻められ滅んだ時、この寺の住職だった快川紹喜は武田の落武者をかくまった。怒った信長は快川ら百余名の僧を山門の上に追い上げ焼き殺したという。
「心頭滅却すれば火も自から涼し」という有名な言葉は、この時の快川のものである。
その武田家の栄光と共にあったのが「御旗・楯無」である。御旗は軍旗で、楯無は「楯が必要ないほど丈夫な鎧」ということで、両方とも武田家重代の家宝であった。
御旗というと、「孫子の旗」いわゆる「風林火山の旗」だと思っている人が多いが、あれは信玄の代に作られたもので、先祖代々の旗はいわゆる「日章旗」、つまり「日の丸」であったと伝えられる。
「日の丸」は明治以降に正式な国旗となったが、昔から日本を象徴する旗として存在はしていた。その御旗ばかりか信玄の孫子の旗まで保存しているのが雲峰寺だ。武田家が滅亡した後、家臣が供養のために納めたものと言われる。
ところで甲斐は山国であって海がない代りに、豊富な天然資源がある。それは温泉だ。織田軍の兵士も傷の療養に使ったという「信玄の隠し湯」なるものも、周辺に多数ある。
今回は「隠し湯」ではないのだが、甲斐名物温泉で疲れを取り、まさに武田軍のごとく翌日に備えて頂きたい。
《武田軍、滅びの道》
第二日は、武田軍の滅びの道をたどる。
まず新府城だが、これは「人は城、人は石垣」の名文句で大きな城を持たなかった信玄に対し、息子の勝頼が信長を迎え撃つために作った城だ。だが、「貧すれば鈍する」の諺通り、結局はせっかく作った城に自分の手で火をかけ、勝頼は撤退することになる。
その撤退ルートが武田八幡宮、大善寺、景徳院というわけだが、ルートの都合で本来は第一日の「興隆編」に入れるべき「山本勘助の墓」と「棒道」にも行く。
勘助はずっと実在が疑問視されていたが、この墓所はその実在の証拠の一つだろう。なかなか趣きのある場所だ。
棒道は武田家が征戦のために作らせた軍用道路である。勝頼は新府から勝沼経由で自刃の地景徳院へ向ったのだが、勝沼といえば古来からのブドウの名産地で現在はワインで有名だ。ここで少し「ブドウの歴史」を楽しんで頂いて、大善寺に立ち寄る。
ここは勝頼も逃亡中に一晩を明かした場所で、まさに400年の時を越えて、勝頼と同じ空間を共有することができる。寺自体も国宝の名刹である。
そして、勝頼一行が最期を迎えた跡地に建てられた景徳院で今回の旅は終わることになる。
《山梨を2日間じっくり》
夕刊フジは5月19日(土)― 20日(日)、「井沢元彦といく風林火山ツアー」(特別協賛・ホテル春日居、協賛・角川学芸出版)を開催します。NHK大河ドラマ「風林火山」の舞台でもある山梨県を、井沢氏秘蔵の裏話も交え、昼夜にわたって徹底解説。知られざる新釈も明らになります。ぜひご参加下さい。
▼日程
5月19日― 20日
▼行程
19日、大手町―風林火山博―武田神社―恵林寺・信玄館(昼食)―雲峰寺―風林火山館―春日居温泉・ホテル春日居(泊)。
20日、春日居温泉―新府城址―武田八幡宮―山本勘助の墓―サントリー白州蒸留所(見学・昼食)―棒道―大善寺―景徳院―大手町(全行程貸切バス利用)
▼料金
3万9800円(2人1室利用、1泊2食、交通費入館料込み)
▼定員
40人(最少催行人員30人)
▼旅行取扱・申込み
JTB首都圏東京上野支店電話03・3834・5231。担当、中村、片桐、保科(平日9時30分―17時30分)。詳しい旅行条件を記載した書面をお渡しします。
◇ 夕刊フジBLOG(http://www.yukan-fuji.com/seminar/archives/2007/04/post_9.html)でも紹介しています。(2007.04.11紙面掲載)
