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MLB・イチローの言葉で始まる私の一日・黒谷友香さんインタビュー
スペースクラフトと夕刊フジとのコラボレーションでお届けする「MLB Live コラム」、第1回のゲストは女優の黒谷友香さんの登場です。
毎朝、わたしには決まって行う儀式があります。イチローさんがこれまで口にしたコメントを集めた本を、ランダムにめくること。
この本には262のメッセージが掲載されており、たまたまめくったページに目をやります。どのページでもいい。そこに書かれたメッセージを頭に入れて、1日がスタートするわけです。
わずか2、3行とはいえ、そのひとことが体の中でエネルギーに変わっていく。この瞬間がとても好きです。わたしは7月からつかこうへい先生の舞台に出演しますが、観客の目前でひとつの作品を演じることは、ひとつのチームプレーといえるでしょう。野球も試合に臨むまでの準備を想像するのが、MLBの醍醐味のひとつではないかと考えます。
華やかな表舞台とは対照的に、フィールドの外ではどんな努力をしているのでしょうか。本の中で、3行程度の文章から伝わってくるのは、その高い精神力であり、礼儀作法など、学ぶことばかりなのです。
イチローさんというスーパースターは、プレー以外にも多くのメッセージを送ってくれることに気が付きました。特にわたしがテレビを見ていなくても、スポーツニュースやCMでイチローさんが登場すると、ハッとして視線がクギ付けになってしまう。
スーパースターというのは、こういうものだ― という格好のテキストといえるかもしれません。自分が“商品”で、それを自覚しているというのは、なかなかできないことですから…。
けさのヤンキースやマリナーズの開幕戦をテレビで観戦しながら、わたしは05年の日本の開幕戦を思いだしました。阪神― ヤクルト戦でわたしは、始球式をつとめさせていただいたときのことです。そのときのインパクトは今でも忘れられません。
視線を感じてうしろを振り向くと、そこには先発の井川さんが仁王立ち。ハッとして息をのみ込みました。まるで炎が燃えさかっているような目をしていたのです。真剣勝負へ臨む直前の姿を目に焼き付けました。
わたし自身のスポーツといえば乗馬でしょうか。10年前、ラルフという今年、15歳になる牡馬を飼いました。スポーツの魅力は自分の変わり方がわかるところにあり、汗を流す目的と、馬を通じて無心になる勉強をしています。
きょうも、イチローさんの本をめくりました。そこにはイメージすることが大事だ、というメッセージが。わたしは、スポーツマンの見せる笑顔がたまらなく好きです。そうです、きょうは笑顔がいいといわれる女優をイメージしましょうか。 (黒谷友香=夕刊フジ・MLB Liveスペシャルコメンティター)(2007.04.03紙面掲載)
