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MLB・1億ドルは高くない・神田うのさんインタビュー
MLBは連日、熱戦を展開しています。そのスーパープレーに日本中が驚き、感動しています。「MLB Live コラム」の第2回はタレントの神田うのさん。
連日、米国で日本人メジャーリーガーが大活躍しています。本当に素晴らしいと、励まされ勇気づけられている方も多いでしょう。
野球を通じて、人生への影響力を与えるのですから、それはもう想像を絶する世界に違いありません。メジャーリーグは米国の国民的スポーツ。ただ、日本人とはちょっと感じ方に相違があります。米国はとても広い。だから、地元意識が強く、地元のチームを熱烈に応援するのが普通のスタイルなのです。
その点、わたしたち日本人はまず、選手。それも日本人メジャーリーガー個人を応援することで、日本中が盛り上がるのですから、米国のファンはおやっ、と疑問を感じるかもしれません。
その中で異色なのは、レッドソックスの松坂選手でしょう。デビュー前から、全米で注目されていました。1億ドルものビッグマネーで望まれてメジャー入りしたのですから…。でも、あれだけのバリューがある方ですから、少しも移籍金などが高すぎるとは思いません。それだけの価値がある、ということでしょう。
スポットを浴びるというのは、実に大変なことです。松坂選手の場合も肉体的には当然でしょうが、精神的にもかなりタフでなければならない。重圧に勝てるかが成功へのカギとなるでしょう。
わたしの経験からいわせてもらえば、本名で仕事をするのはとても勇気がいることだと思います。神田うのは、イコール自分自身。14歳でモデルとなって、そのときから大人に交じって仕事をしてきました。モデルのときは良かったのですが、19歳で芸能界に入ってからが大変。
マスコミからガツーンとやられることばかりでした。当時は落ち込んだり、泣いたり、はたまた周囲へ八つ当たりもしてしまう。仮に芸名だったら、それほどでもなかったかもしれません。大見出しが躍ると、存在そのものが、全否定をされた気分になってしまうからです。
メジャーリーガーも皆さんが本名。グラウンドの中でのプレーを書かれるだけなら、結果が悪ければ、仕方がないと割り切れるでしょうが、米国のマスコミは日本以上にプライベートを暴露するのがお得意だと聞いています。どうぞご用心ください。どんなに才能があろうが、つぶされてしまいます。
日本では早大の斎藤投手が大ブレーク中。でも、斎藤投手の場合は特異な例かもしれません。去年の夏の甲子園、マウンドでハンカチを使って汗をふいた行為がクローズアップされ、翌日から勝手に、王子になりマスコミから追い回されてしまうのですから。それでも、感情をあまり表面に出さず、インタビューに答えている姿を拝見すると、本当に強い人だなぁと感心させられてしまいました。
どんなことがあっても、正々堂々としている人が一番強い。グラウンドに立てる人は、野球が好きというだけでなく、恐るべき精神力の持ち主だと思います。 (神田うの=夕刊フジMLB LIVEスペシャルコメンティター)(2007.04.10紙面掲載)
