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「東京・自然農園物語」山田健著
長年サントリー宣伝部のコピーライターを務め、ワインに関するいくつかの著作もある著者による初の小説である。
バブルのさなか、都心の広大な農地の一角にある安アパートに住むコピーライターの山川健は、同じアパートの住人(やくざ、ホステス、学生)の3人とともに、突然死んでしまったアパートの大家で偏屈だった老人の遺言により農地の相続人に指定される。
5年間ここで4人そろって有機農業を続ければ4000坪の農地をくれるというのだ。
たった5年の辛抱だ、と農業に縁のなかった4人が大騒ぎしながらも自分たちの糞尿から下肥を作ったり、無人野菜販売所を作ったものの万引が多く頭を悩ませたり…。悪戦苦闘ぶりがリアルで吹き出さずにはいられない。抱腹絶倒の農業物語だ。(草思社・1680円)
