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韓国動画サイト席巻する「陶磁器女」「フルート女」
動画投稿サイトというと米国の「YouTube」が有名だが、韓国ではYouTubeが知られる前から動画投稿が一般的だった。韓国のネットユーザーは、ブログやSNSに自分の顔写真や動画を掲載するのをためらわない人が多いので、動画投稿サイトは特別珍しくはない。
放送局や芸能界も動画投稿を積極的に活用しており、動画投稿サイトから生まれた有名人も多い。
中でも有名なのは今年2月のバレンタインデーに登場した「陶磁器女」=写真。肌が白く目もクリクリした美人が彼氏のために陶磁器を作りながら愛を告白する、という動画で、前屈みになってろくろを回すため、見えそうで見えない胸元や上目遣いの表情が男性ネットユーザーの話題となり、1日6万アクセスを超えるヒットを記録した。
「きっと陶芸の勉強をしている女子大生に違いない」との噂が広まり、彼女はいったい誰なのか探し当てようとマスコミまで巻き込んだ騒動になった。だが数日後、世の男性をがっくりさせるニュースが流れた。彼女は女優の卵で、自分の存在をアピールするためにわざと素人のふりをして、ありもしない彼氏への告白動画をネットに流したというのだ。
一時は「動画投稿サイトを利用した詐欺だ!」と大騒ぎになったが、この騒動がきっかけで彼女は自治体が開催する「2007年京畿道世界陶磁器ビエンナーレ」の広報大使に選ばれた。広報大使には有名フィギュア選手らも選ばれたが、「陶磁器女」のインパクトが強すぎて他のメンバーは話題にもなっていない。自治体の関係者は「ネットではすでに有名人だし、大学で実際に陶磁器を勉強した経験もあるというから、広報活動にはぴったりの人物」と期待を寄せている。
そんな「陶磁器女」騒動もさめやらぬ中、今度は「フルート女」が登場した。胸の谷間が見える赤いタンクトップと、ぴったりした白いパンツ姿でフルートを演奏するこの女性もまた女優の卵らしいという噂だが、やはり2日間で40万アクセスを超える人気を博した。
韓国の動画投稿は、開始当初の2004年ごろはドラマや映画の無断コピー動画が氾濫(はんらん)していたが、最近は素人のお笑い動画やドラマの名場面パロディー動画などアイデア豊富なユーザーの投稿が増えている。
また民放局のSBSは、「Uポーター」という動画版市民記者制度を開始。市民記者がカメラ付き携帯で撮影した事件現場動画がニュースで放映され、謝礼も支払われている。
各企業も、広告に動画投稿を活用。ユーザーが制作した広告を投稿してもらうコンテストを開催したり、広告動画をブログやSNSにコピーすると懸賞に応募できるイベントなどを開催している。韓国では、動画投稿が新しいビジネスモデルとして確立しつつあるのだ。(韓日ITジャーナリスト・趙章恩)(2007.05.22紙面掲載)


