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日本を愚弄したオシム監督「カミカゼ」発言

■久保武司編集委員「KUBOログ」
 またしてもオシム監督にモノを申したい。でもこれは単なる批判ではない。日本代表監督にあるまじき発言と思ったからだ。この指揮官はサッカーを愛しているが、日本のことは想っていないということがハッキリはわかった事件だった。
 今月のキリン杯で就任以来初タイトルを獲得したサッカー日本代表イビチャ・オシム監督は「この勝利で私が考案したカミカゼシステムを試した」と話したのだ。

 カミカゼとは神風特攻隊をさす。第二次世界大戦末期、敗色濃厚の日本が片道燃料しかなくなり仕方なく取った悲劇の玉砕戦法でもある。オシム監督のいう「カミカゼシステム」は日本のドロー以上なら優勝のかかったコロンビア戦で海外組の一人MF稲本潤一を本来の守備的MF(ボランチ)ではなく、攻撃的MF(トップ下)の位置においたこと。当然、稲本は戸惑った。練習では一度もやっていないポジションの上に、またドイツブンデスリーガーのフランクフルトに移籍が決まりその足で帰国したからだ。
 案の定、動きに精彩を欠いた。そんな稲本にオシム監督は「名指しはしないが、勝ちに行かなければならない試合なら前半10分でその選手を替えていた」というのだ。指揮官の玉砕戦法の犠牲となった稲本は前半だけで交代。後半はオシムチルドレンのMF羽生直剛を入れて、後半は確かに日本のペースだった。
 それでも「カミカゼシステム」というのは明らかに日本を愚弄している発言だろう。神風特攻隊の英霊たちは日本のためにそして指揮官の「乗れ!」という命令で飛び立ったのだ。そして敗戦を迎えて最高責任者はA級戦犯として被告人として法廷にたっている。オシム監督は7月のアジア杯で日本が負けたらきちんと責任をとってくれるのだろうか。もちろん戦争とサッカーは違うが、「私のカミカゼシステム」とコメントしたときのオシム監督のしてやったりの表情はとても同意できるものではない。
 ご自身も確かに祖国の戦争では苦労された。しかし日本もそれは同じだ。オシム監督は「W杯に出られないことがそんなに悲劇なのですか? それより大阪で起こった列車事故の方がすざましい悲劇である」と話したことがある。確かにそれはその通りだと思った。しかし、外国人であるオシム監督が不適な笑みをこめて「カミカゼシステム」などという言葉は今後使ってほしくない。もし、どうしても使いたいのなら鹿児島・知覧町にある「特攻平和会館」に足を運び、どんな思いで戦乱当時に「神風システム」を敢行したのか、オシム監督の目で見て、しっかり英霊たちの叫びを胸に刻んでいただきたい。

投稿日: 2007年06月14日

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