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これが地方公務員の高給実態だ!

 リストラもなく、民間企業より高いとされてきた地方公務員(守衛など現業7業種)の給与実態が先頃、公開された。総務省の調査結果によると、「やはり」というべきか、民間に比べて2倍を超す年収を得ている例もあった。都道府県別ランクを一挙公開し、官民格差の実態を検証した。

【電話交換手】
 全国一の高給取りに輝いたのは、別表の通り埼玉県で47万3900円(平均年齢56・7歳)。総務省によると、埼玉県内にある民間企業の内線電話交換手の平均は16万4100円(同38・1歳)、全国平均は21万3200円(同41・4歳)だった。

 年齢に差があるとはいえ、同じ県内で公務員は民間に比べて、実に3倍近く高い。

 埼玉県庁の人事課担当者は、「詳しくはわからないが、民間にはいろいろな雇用形態がある。アルバイトや短期間だけ働いている方も含まれているんじゃないか。公務員には年齢での給与体系もありますし…」「調査母数の差があるし、公務員は民間に比べて何倍だと新聞に書かれるが、類似した職種の仕事内容が本当に似ているのかも分からない」と、民間との比較自体に違和感を感じているようだ。

 それでも、「相当な数での平均数値なら妥当性もあるが、うちは職員数が5人未満なので…。ただ、率直に申し上げると(給与は)高いですね」と本音を漏らす。

 最下位の愛知と約20万円の差があることには、「平均年齢が20歳以上も違いますから」と話す。

 今後は、「高いと指摘されているので、分析して見直すことも検討したい」と話している。
  ★  ★  ★
 民間企業の電話交換手の平均給与を「1」とした場合、都道府県は「1・84」と2倍近い。民間の数字は、厚生労働省がまとめた「賃金構造基本統計調査」をもとに2004年から3年分・各6ヶ月分の給与の平均値を割り出した。
 
【自動車運転手】
 一般職員の期末・勤勉手当が全国1位の愛知県(204万5800円=平均年齢44・6歳)が運転手部門でも、52万1300円(同52・9歳)と1位となった。

 同県の民間運転手は30万9200円(同50・4歳)、全国平均は28万6200円(同52・5歳)というから、やはり高過ぎる。

 県人事課は、「この数字は、平均給与以外に時間外勤務も含めてのもの。調査時期が4月で、年度初めは遅くまで働く人がたくさんいる。通常は午後5時半までが勤務時間なので、以降は時間外手当がつく」と、高給の理由を話す。
 担当者は、「民間との均衡は図っている」としているが、詳しく話を聞くと、民間との均衡を努力しているのはあくまでも一般行政職員の方で、技能労務職員は一般行政職員との均衡をはかっているようだ。公務員の間で均衡を図ったとしても、民間との格差は縮むことはないだろう。
 今後の見直しには、しばらく沈黙した後、「答えることはできません」との返答だった。
  ★  ★  ★
 民間企業の運転手を「1」とした場合、地方公務員は「1・40」。
 
【守衛】
 1位の京都は54万100円(平均50・3歳)だった。地元の民間が20万8400円(同61・4歳)、全国平均は25万6400円(同58・2歳)というから、やはり官民格差は歴然だ。

 京都府給与室は、「00年以降、技能労務職員は一切採用していません。財政状況が厳しく、民間に業務を委託しています。残った職員の年齢が高くなるため、平均給与の数字も高くなる」と分析する。

 それでも、「給与水準が高いので見直している」といい、今年4月から5%の引き下げ(一人あたり2万円減)を実施した。

 さらなる見直しについても、「今回の発表で、民間より高いということを認識した。今後も状況を見ながら研究し、民間や他府県との均衡をはかっていきたい」と話す。

 ただし、民間との比較には、「企業規模が違うほか、短期間雇用の方も含まれており、公務員の常勤と比較するのはちょっと無理がある」と、やはり不満気だった。
  ★  ★  ★
 民間企業の守衛給与を「1」とした場合、地方公務員は「1・65」。
 
【用務員(県立高校などの職員)】
 地方公務員の一般職員の平均給与で1位(49万9291円=平均年齢43・2歳)となり、期末・勤勉手当でも2位(200万4800円=同)となった神奈川県が、1位となった。

 同県内の民間用務員の平均給与は22万8900円(同54・3歳)で、全国平均は22万8900円(同53・7歳)と年齢はほぼ同じながら、給与は2倍以上の差があった。

 神奈川県人事課は、「民間との比較自体いかがなものか。民間には、サービス業なども含んでいるのではないか。しかも、民間には月に何日だけ働くといった制限があったり、1カ月と短期間だったり、期間に定めのある人もいる。我々のように定年まで働くわけじゃない人も含まれている。民間委託や常勤を非常勤に変えるなど見直しもしている。民間との比較は、こうしたことが考慮されていないのではないか」と話す。

 同県は98年以降、技能労務員の採用を見送っており、用務員は99年から採用していない。

 「40万円の給与の者が2人いて、1人が抜けて新しく採用した者が30万円としたら、それだけで平均数値は低くなる。採用しないと、給与は上がっていくだけなので、こういう結果になった」

 採用を見送っているほか、同県は昨年3月31日時の給与を固定し、昇給する分を抑える構造改革に取り組んでおり、「最終的に給与水準を4・8%―7%引き下げたい」と話している。
  ★  ★  ★ 
 民間企業の用務員給与を「1」とすると、地方公務員は「1・68」。

【「抜本的に見直すべき!!」経済評論家高木勝氏】
 経済評論家の高木勝氏は、地方公務員の高級実態について、「抜本的に見直しすべき」と憤る。

 「民間との格差は前からいわれていたこと。国家公務員も給料は高いといわれているが、見直しが実現していない。地方公務員は手つかず状態」

 今回の総務省の資料を見て「地方公共団体の処遇と民間の差はひどい。このランキングで明らかになった」と改めて痛感し、「地方税の無駄遣いだ」と切って捨てた。

 「民間は、株式会社の場合、株主の目も厳しいし、こんなことはありえない。(公務員は)仕事量に対して人数が多い。効率が悪いのは典型的な役所という感じだ。人件費を削減しなくてはだめ」と指摘する。

 各県庁が、アルバイトも含めた民間の給与実態と単純比較することに違和感を感じていることには、「地方公共団体こそ、初歩的業務は正規社員がやらなくていい。そういう発想こそおかしい」と突く。

 さらに、「国は、国家公務員がやっていたことを民間委託し始めているが、地方こそ委託すべき。そこで大事な情報が漏れるというわけでもないでしょう。ぬくぬくとした世界にいて話にならない。破綻した夕張市がいい例だ。鋭いメスを入れて、効率的な地方自治体に変えなくてはいけない。今回の発表により、的確な判断を下してほしい」と訴える。

【電話交換手】(単位:円・歳)
(1)埼 玉*47万3900 56.7
(2)神奈川 45万3800 50.7
(3)栃 木 44万9200 54.8
(4)石 川 43万6500 55.0
(5)福 岡 43万1600 55.7
(6)青 森 43万   55.3
(7)京 都 42万8900 45.8
(8)兵 庫 42万3400 50.5
(9)富 山*42万1800 57
(10)福 島 41万6300 48.5
(11)東 京 41万5800 46.8
(12)宮 城 41万00 51.
(13)佐 賀 40万4800 50.3
(14)熊 本 40万1700 49.4
(15)大 分 39万8400 50.9
(16)山 口 39万7400 49.1
(17)大 阪 39万3000 44.3
(18)茨 城*39万1500 56.6
(19)長 崎 38万7200 44.1
(20)和歌山 38万6600 49.1
(21)新 潟 38万3900 51.1
(22)千 葉 38万2100 50.8
(23)岡 山 38万00 48.1
(24)岩 手 37万6800 45.4
(25)鹿児島 37万2200 43.9
(26)滋 賀 37万1400 45.9
(27)長 野 36万9300 47.2
(28)香 川 36万9100 48.8
(29)岐 阜 36万6600 46.1
(30)沖 縄 36万5300 47.4
(31)愛 媛 36万1200 45.4
(32)島 根 35万9800 47.6
(33)北海道 35万5900 46.6
(34)高 知 35万2700 51.6
(35)山 形 35万00 41.5
(36)福 井 33万4900 40
(37)愛 知*28万2400 34.8


【守衛】(単位:円・歳)
(1)京 都 54万00 50.3
(2)大 阪 49万6600 49.7
(3)山 梨 48万8000 55.3
(4)埼 玉 47万7500 58.8
(5)福 岡 47万7000 50.3
(6)山 口 44万7400 46.1
(7)大 分 44万6500 46.7
(8)東 京 44万5400 46.2
(9)鳥 取 44万3600 48.3
(10)愛 媛 43万3400 50.6
(11)新 潟 43万00 44.3
(12)鹿児島 42万7100 44.4
(13)北海道 42万5700 49.2
(14)長 野 42万4300 49.6
(15)宮 城 42万2400 51
(16)茨 城 41万8200 44.7
(17)石 川 41万7000 50.9
(18)富 山 41万6800 52.5
(19)福 島 41万6500 55
(20)千 葉 41万4200 49.2
(21)兵 庫 41万3500 43.3
(22)奈 良 40万7200 43
(23)佐 賀 40万00 46.1
(24)宮 崎 39万2500 53.7
(25)岡 山 39万2300 40.6
(26)島 根 38万5700 44.7
(27)福 井 38万3800 42.6
(28)静 岡*38万1700 41.4
(29)秋 田 38万1600 47.8
(30)長 崎 38万1400 41.4
(31)和歌山 37万8700 46.5
(32)沖 縄*37万7600 44.5
(33)愛 知 37万6700 40.8
(34)岩 手*37万3200 53.5
(35)熊 本 37万3000 44.9
(36)香 川 36万9000 42.8
(37)徳 島 33万6700 35.9
(38)青 森*33万3500 38.2
(39)山 形 30万9500 35.3

【自動車運転手】(単位:円・歳)
(1)愛 知 52万1300 52.9
(2)東 京 50万8500 51.4
(3)大 阪 48万5800 52.1
(4)京 都 47万2800 50.7
(5)宮 城 44万6600 54.4
(6)埼 玉 44万1000 49.3
(7)大 分 43万9300 53.9
(8)静 岡 43万9200 44.2
(9)岐 阜 43万6200 55.4
(10)千 葉 43万5900 53.8
(11)福 井 43万1600 47.2
(12)徳 島 43万1200 49.7
(13)福 島 42万7700 48.9
(14)茨 城 42万7700 50.2
(15)和歌山 42万7700 49.5
(16)石 川 42万6200 49.6
(17)兵 庫 42万3700 47.4
(18)神奈川 42万00 40.9
(19)福 岡 41万6700 49.6
(20)長 崎 40万7900 46.1
(21)山 口 40万6900 46.4
(22)富 山 40万6300 47.9
(23)鹿児島 40万5600 46.2
(24)長 野 40万1800 48.3
(25)三 重 39万9100 48.8
(26)滋 賀 39万7800 54.2
(27)岡 山 39万6700 46.9
(28)香 川 39万6700 46.7
(29)熊 本 39万3900 49
(30)秋 田 39万1600 48.8
(31)佐 賀 39万00 52.8
(32)新 潟 38万9700 46.6
(33)栃 木 38万7400 46.1
(34)鳥 取 38万2800 45.5
(35)宮 崎 38万1200 45.8
(36)島 根 37万6300 46.1
(37)山 梨 37万5600 42.8
(38)北海道 37万4700 48.4
(39)青 森 37万1600 46.6
(40)愛 媛 36万9600 45
(41)沖 縄 36万7300 44.6
(42)岩 手 36万3000 47.1
(43)高 知 36万00 50.5
(44)山 形 34万4300 39.6
(45)群 馬 33万5800 41.5
(46)広 島 27万5800 55.4

【用務員】(単位:円・歳)
(1)神奈川 45万7300 54.9
(2)京 都 45万5500 54.3
(3)兵 庫 42万7000 50.2
(4)大 分 41万7200 52.1
(5)広 島 41万3300 49.9
(6)埼 玉 41万3000 53.1
(7)石 川 41万1400 56.1
(8)奈 良 40万9400 50.4
(9)長 崎 40万6400 47.3
(10)山 形 40万5700 46.3
(11)愛 知 40万5400 52
(12)岡 山 40万5200 50.4
(13)静 岡 39万7200 48.5
(14)東 京 39万6600 48.4
(15)福 岡 38万7100 51.3
(16)鹿児島 38万5600 43.7
(17)島 根 38万5300 49.7
(18)三 重 38万2300 48.1
(19)富 山 38万1400 50.6
(20)佐 賀 38万00 48.7
(21)大 阪 38万00 49
(22)新 潟 38万   47.5
(23)宮 崎 37万8600 48.9
(24)茨 城 37万6900 43.4
(25)福 島 37万6700 47.9
(26)山 梨 37万6500 48.7
(27)滋 賀 37万3700 51.3
(28)長 野 37万3400 47.3
(29)沖 縄 37万2200 50.2
(30)香 川 37万1600 48.1
(31)高 知 36万7300 52.8
(32)和歌山 36万5400 49.4
(33)千 葉 36万4600 50.9
(34)山 口 36万2400 45.3
(35)愛 媛 35万8700 46
(36)宮 城 35万7600 46.8
(37)熊 本 35万5800 43.9
(38)北海道 35万5500 48
(39)栃 木 35万4900 44.7
(40)群 馬 35万4100 49.2
(41)福 井 35万1900 45
(42)岩 手 34万8800 45.7
(43)徳 島 34万1800 42
(44)青 森 34万00 44.6
(45)岐 阜 33万9400 51.8
(46)鳥 取 32万9900 41.1
(47)秋 田 32万8500 43.9

 【表の見方】 データは06年4月の数値で、都道府県の地方公務員約5万人の平均給与から割り出した。給与月額のほか、扶養・地域・住居・特殊勤務手当など諸手当が含まれる。一部、表にない都道府県もあるが、該当する職員がいないため。1人以上5人未満の自治体。
(2007.07.11紙面掲載)

投稿日: 2007年07月29日

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なんかもう怒る気にもなんないけど、 こいつらの給料を払うために地方税が上がったかと思うと……。(’A`)

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