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50歳からのマネー講座(1)―年金

 老後のために、コツコツと支払い続けてきたはずの年金がもらえない――「消えた年金」の問題は政府や制度に対する信頼を大きく失墜させ、国民の怒りは頂点に達している。とくに、現役で働きつつも退職後のセカンドライフ(第2の人生)についても考えねばならない50歳前後の人たちの不安は深刻だろう。

 では、実際に年金はどのようなことに使われているのだろうか?

 50歳以上約32万人参加のコミュニティーサイトを運営する「シニアコミュニケーション」の『家計・生活設計に関するアンケート』によると、自分や配偶者が年金を受給している人たちが「年金受給日の前後でいつもする」ことの1位は、「お気に入りの飲食店などでの外食」。回答率は約12%と突出して多かった。

 これについて、同社の井堀良祐シニアマネージャーは「この世代は、外食が手軽なイベントという感覚もあって、年金を身近なことに消費しているのではないか」と分析する。

 しかし、2位以下を見ても「日帰り旅行」「質の高い肉・魚など高額な食材の購入」「百貨店・デパートでのショッピング」などが続き、リタイアしてあり余る時間ができても、なかなか大きな支出にはつながらないシニアの心境がうかがえる。

 さらに興味深いのは「年金に関する意識」の質問。

 「年金のみで生活できている」と答えたシニアは、1938年生まれ以前で46%。戦中派も30%で、半数にも満たない。しかも、これから年金をもらう予定の団塊世代で「生活できそうだ」と考えているのは、わずか8%。51年生まれ以降のポスト団塊世代も7%に過ぎなかった。いかに年金制度に不安を感じているかが如実に表れている。

 その一方で、医療保険費や介護保険、住民税などの支出は上がり続けている。高まる不安の中、先輩のシニアたちはどのようにお金を使っているのか? 各種データを参考に、「50歳からのマネー学」をこれから考えていきたい。(2007.07.12紙面掲載)

投稿日: 2007年07月31日

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